サムスン、AI搭載型5Gモデムを開発中か――次世代Exynosに衛星通信対応の可能性

サムスンが、次世代のExynosチップセットで5GモデムにNPU(Neural Processing Unit)を統合する新技術を開発していると報じられています。これにより、同社のモデムはリアルタイムでの衛星通信に対応するAI機能を備える可能性があり、通信分野に新たな革新をもたらすと期待されています。


ExynosモデムにAIを統合、衛星通信時代を見据える

韓国メディアによると、サムスンの半導体部門幹部がSpaceXと面会し、新しいExynosチップの開発状況について協議したと伝えられています。目的は、低軌道衛星(LEO)への接続時間を最短化する新技術の検討にあるとされ、既存の地上局を経由する通信システムに変革をもたらす可能性があります。

この新しいExynosでは、5Gモデムに直接NPUを組み込むことで、AIによるリアルタイムな衛星通信の最適化を実現するとのことです。これにより、スマートフォンなどの端末が直接衛星と通信し、より安定した接続を維持できるようになる見込みです。


AIが衛星通信の効率を飛躍的に向上

現在のSoCでは、低軌道衛星との直接通信や、端末側へのリアルタイムデータ伝達に制約があります。しかし、AIを統合したモデムでは、衛星の軌道予測やビーム状態の把握、信号強度の自動最適化などが可能になるといいます。

こうしたAI処理をモデムレベルで行うことで、通信の遅延を大幅に削減し、緊急時や通信インフラが限定される地域でも、より安定した接続を提供できると期待されています。


新チップの詳細は依然不明、Exynos 2600とは別物か

現時点では、この新しいExynosチップの詳細は明らかにされていません。以前から噂されているExynos 2600では、5Gモデムが独立構成になると報じられており、NPUを統合する今回のアプローチとは異なる可能性があります。

これまでのリークでは、5GモデムにNPUを追加するという情報は一切なく、今回の技術はその次世代モデルで初採用される見込みと見られます。


Appleに続き、サムスンも衛星通信を本格化か

AppleはすでにiPhone 14シリーズで衛星通信機能を導入していますが、サムスンはよりインテリジェントで効率的な通信体験の実現を目指しているようです。AIを活用した衛星通信対応モデムの登場は、スマートフォンの通信技術を新たなステージへ引き上げる可能性があります。

サムスンの次世代Exynosが、単なる高性能チップを超え、AIと衛星通信を融合させた“インテリジェント通信プロセッサ”へと進化する日も、そう遠くないのかもしれません。

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