
ソニーのフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」に、最新OS「Android 16」へのアップデートが配信開始されました。対象となるのはメーカー版(SIMフリーモデル)に加え、auおよびSoftBankのキャリアモデルで、順次提供が始まっています。
国内主要モデルがそろってアップデート対応
ソニーは日本向けSIMフリーモデル「Xperia 1 VII(XQ-FS44)」に対し、10月22日よりAndroid 16を含むソフトウェア更新の配信を開始しました。
同時に、KDDIも「au」向けモデル(SOG15)へのアップデートを同日からスタート。さらにSoftBankは一足早く、21日より「A501SO」向けに配信を始めています。

これにより、国内で販売されている主要3モデルすべてがAndroid 16に対応した形となります。
新機能:シャッターボタンでスクリーンショット撮影が可能に
今回のAndroid 16アップデートで注目を集めている新機能のひとつが、シャッターボタンの拡張操作です。
従来はカメラアプリの起動や撮影専用だったこのボタンに、新たに「短押しでスクリーンショットを撮影」する機能が追加されました。

設定メニュー内の「シャッターボタン」項目では、短押しと長押しの動作をそれぞれ設定でき、短押しで画面キャプチャ、長押しでカメラアプリの起動という組み合わせも可能です。物理ボタンを使って片手で素早くスクリーンショットを撮れるのは、Xperiaユーザーにとって大きな利便性向上といえるでしょう。
更新方法とビルド情報
アップデートはスマートフォン単体で行えるOTA(Over The Air)方式に対応しており、Wi-Fiまたはモバイルネットワーク経由で実施可能です。
更新後のビルド番号は以下の通りです:
- SIMフリーモデル/au版:71.1.A.2.75
- SoftBank版:71.1.A.2.90
更新にかかる時間はau版で約15分、SoftBank版では最大30分ほど。ファイルサイズはメーカー版で約1.3GBと大きいため、Wi-Fi環境でのダウンロードが推奨されています。
通信料と注意点
SoftBank版ではソフトウェア更新にかかる通信料は無料ですが、契約時に提供されたUSIMカード以外を使用している場合や、契約内容と異なる利用をしている場合には通信料が発生する可能性があります。特に大容量データを扱うため、安定したWi-Fi接続での実施が安全です。
Android 16での改善点
Android 16では、システム全体の安定性やパフォーマンスの最適化が進められたほか、省電力制御も強化されています。さらに、UIの微調整やカメラアプリのチューニングなど、日常的な使いやすさを高める細かな改良も多数含まれています。
Xperia 1 VIIは「撮る・観る・創る」というソニーらしい三位一体の体験を掲げるフラッグシップモデルです。Android 16へのアップデートによって、操作性と機能の両面でより完成度が高まり、今後もしばらくは現役で活躍できる1台となりそうです。