Exynos 2600、内部テストで圧倒的性能を記録──A19 ProやSnapdragon 8 Elite Gen 5を大幅に上回る結果に

サムスンが開発中の次世代チップ「Exynos 2600」が、社内テストで驚異的な結果を示したようです。韓国経済新聞の報道によると、同チップはAI性能でAppleのA19 ProやQualcommのSnapdragon 8 Elite Gen 5を大きく上回り、GPUやマルチコア性能でも競合を凌駕したとされています。

初の2nm GAAプロセスを採用した新世代SoC

サムスンは、同社初となる2nm GAA(Gate-All-Around)プロセスを採用したフラッグシップ向けSoC「Exynos 2600」を数か月以内に正式発表する見通しです。現在は市場投入前の最終段階として、社内での各種性能テストが進められています。

その結果、Exynos 2600はAI処理でA19 Proのニューラルエンジンを約6倍上回るスコアを記録。CPUのマルチコア性能でも14%向上しており、GPU性能に至ってはA19 Proの6コアGPUを75%上回ったと報告されています。

Snapdragon 8 Elite Gen 5にも明確なリード

さらに、Snapdragon 8 Elite Gen 5との比較でもExynos 2600は優位に立っています。AI性能では約30%高速化、GPUでは29%高いスコアを記録。最新のAdreno 850を採用したSnapdragonに対しても、グラフィック性能で上回る結果となりました。

一方で、CPUの詳細な計算性能については公開されておらず、Qualcommの自社開発Oryonコアがこの分野で優れている可能性も指摘されています。

現実的な性能とは限らない“内部テスト”の落とし穴

とはいえ、これらの結果はあくまで社内環境でのテストによるものです。一般的に企業の内部テストは、製品が最高の状態を発揮できるよう温度や電力制限を最適化した「理想的な環境」で行われる傾向があります。

例えば、低温下でチップを動作させることで高クロックを維持し、発熱を抑えたまま最大性能を引き出すといったケースが想定されます。また、消費電力の上限を解除した状態でテストが実施されている可能性もあり、実際のスマートフォン(例:Galaxy S26シリーズ)に搭載された場合は発熱や電力制御による性能低下が避けられないと見られます。

市販モデルでの検証に期待

現時点ではExynos 2600の商用デバイスでのテスト結果は明らかになっておらず、信頼性の高いベンチマークデータを得るには、Galaxy S26シリーズの正式リリースを待つ必要があります。

それでも、今回の報告はサムスンが久々にチップセット市場の主役に返り咲く可能性を示すものです。Exynosブランド復活への期待が高まる中、今後の正式発表と実機でのパフォーマンス検証に注目が集まっています。

ソース

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GalaxyGalaxy S26シリーズ
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