
Googleの最新フラッグシップ「Pixel 10」シリーズは、全体的に高い評価を得ていますが、完璧というわけではありません。特に話題となっているのが、一部端末で発生している「画面がザラつく(fuzzy display)」不具合です。10月のアップデートで修正されたはずのこの問題が、依然として続いているという報告が寄せられています。
修正版アップデート後も再発する“ノイズ画面”
「fuzzy display」と呼ばれるこの不具合は、画面がカラフルなノイズや砂嵐のような映像に覆われる現象で、まるで古いブラウン管テレビの「砂嵐」のような表示になるというものです。
この問題は2025年9月に初めて報告され、Googleはすぐにホットフィックスを配信。その後、10月のセキュリティパッチでも追加修正を実施しました。しかし、Redditのr/GooglePixelコミュニティでは、依然として不具合が続いているという声が上がっています。
Redditユーザー「最新パッチでも直らない」
ユーザー「KJ9712」氏によると、最新パッチ適用後もゴーストタップやタッチ感度の不具合、さらには画面上に残る“幽霊ボタン”のような現象が発生しているとのこと。
また、同スレッドへの返信でも、他のユーザーが「最新アップデート後でも画面にノイズ状の線が出る」と報告しており、単発の問題ではない可能性が示唆されています。
一時的な解決策は“再起動”のみ?
これらの不具合は、再起動を行うことで一時的に解消される場合があるようですが、再発を繰り返すユーザーもいるようです。現時点では恒久的な解決策は確認されていません。
ただし、報告数自体はまだ少なく、現状では限定的な問題とみられます。Googleが今後さらに修正を加える可能性は高く、もし症状が広範囲に及ぶようであれば、再度のホットフィックス配信も予想されます。
安定性の課題は残るものの、対応は迅速
Pixel 10シリーズはハード・ソフトともに完成度の高い端末と評されていますが、ディスプレイ関連のトラブルは依然として完全には解消されていません。とはいえ、Googleはこれまでも不具合対応のスピードに定評があり、今後も継続的な改善が期待されます。