
Googleはまだ10月のPixel向けアップデートを正式に配信していませんが、米通信大手Verizonが公開したリリースノートから、その内容が一足早く明らかになりました。
配信はまもなく開始か
Verizonによると、今回のアップデートは現地時間10月7日に配信予定となっていましたが、記事執筆時点(米国時間の同日午後)ではGoogleからの正式リリースは確認されていません。セキュリティパッチレベルは「2025年9月」のままで、Googleの10月版セキュリティ情報にも新たな脆弱性修正は含まれていません。
ビルド番号は以下の通りです。
- Pixel 10:BD3A.251005.003.W3
- Pixel 9〜7:BP3A.251005.004.B1
UI関連の不具合を中心に修正
今回のアップデートでは、Pixel 7からPixel 10までの各モデルに共通するユーザーインターフェイスの不具合が修正されています。
ひとつはカメラ起動後に半透明の背景が表示されてしまう問題、もうひとつはメディア出力スイッチャーを使ってキャストを開始または停止する際にシステムがクラッシュする問題です。
さらに、Pixel 9およびPixel 10シリーズでは、「At a Glance」ウィジェット上に懐中電灯の状態が正しく表示されない不具合も解消されています。Pixel 7シリーズ向けには、特定の条件下で画面がちらついたり電源が落ちたりするディスプレイ関連の問題に対する修正も含まれています。
Pixel 10は9月にも複数回の更新
今回のアップデートは、多くのPixel端末にとって9月の「Android 16 QPR1」配信以来となる初のパッチです。ただしPixel 10シリーズのみは、9月中に「ディスプレイがぼやける」不具合に対応するため、2度の追加更新が実施されています。
Googleからの正式な配信開始はまだ確認されていませんが、Verizonの情報から判断すると、10月版アップデートはまもなく提供が始まる見込みです。Pixelユーザーにとっては、細かな安定性の改善とともに、より快適な操作体験が期待できそうです。