
Xiaomiの新世代パフォーマンスモデル「17Tシリーズ」に関する動きが、異例の速さで進んでいます。
つい先日、ベースモデルの「Xiaomi 17T」がGSMAデータベース上で発見されたばかりですが、今度は上位モデルとなる「Xiaomi 17T Pro」も正式に確認されました。
認証情報によれば、型番は「2602EPTC0G」と「2602EPTC0R」。このことから、Proモデルの開発・認証がすでに最終段階にあることが分かります。
異例の早さで登場 ― 発売は2026年2月か
従来のTシリーズは、中国限定の「Redmi K Ultra」シリーズをベースに、グローバル向けに秋頃発表されるのが恒例でした。
しかし、最新の「Xiaomi 15Tシリーズ」が発売されたのは2025年9月24日。
そのわずか数週間後に次世代モデルの情報が出てきたことから、Xiaomiが製品サイクルを大幅に前倒ししているのは明らかです。


モデル番号の「2602」という数字は、発売時期を示唆しているとされ、2026年2月頃の登場が有力視されています。
このタイミングなら、MWC(モバイル・ワールド・コングレス)などの国際イベントに合わせて世界中の注目を集めることも可能でしょう。
コードネームは「chagall」と「warhol」
内部情報によると、17Tシリーズには2つの開発コードネームが存在し、それぞれ「chagall」と「warhol」と呼ばれています。
現時点ではどちらが無印モデル、どちらがProにあたるかは不明ですが、2モデル体制であることが確定した形です。
チップセットはDimensity 9500を採用か
Tシリーズといえば、高性能チップセットによる圧倒的な処理能力が特徴です。
今回も例外ではなく、Xiaomi 17TにはMediaTek Dimensity 8500、そして上位の17T Proには最新のDimensity 9500が搭載されると見られています。
いずれもXiaomi独自の「HyperOS 3」を採用し、ゲームやマルチタスクといった負荷の高い処理でも安定したパフォーマンスを発揮する見込みです。
戦略的なモデルサイクルの再構築
今回の早期リークで注目すべきは、Xiaomiの製品戦略が大きく転換している点です。
これまで中国モデルの発表後にグローバル版が登場するという「連動構造」だったTシリーズですが、今後は完全に独立したスケジュールで展開される可能性があります。
これにより、
- 他社のフラッグシップ機(例:Galaxy S26やOnePlus 14)と同時期に競合できる
- 中国市場向けモデルに依存せず、グローバルモデル専用の仕様を開発できる
- 新技術を待たず、タイムリーに最新モデルを投入できる
といった柔軟な戦略が可能になります。
2026年の幕開けを飾る“主役級デバイス”に
Xiaomiが“16”のナンバリングを飛ばして「17Tシリーズ」に直行したこと自体、同社がこの世代を特別視していることを示しています。
もし予想通り2026年初頭に登場すれば、Xiaomi 17T Proは同社の新年第一弾かつ、最も注目されるグローバルモデルの一つになるでしょう。