
中国メーカーのXiaomi(シャオミ)が、スマートフォンやタブレットに対するソフトウェアサポート期間を大幅に延長することを発表しました。対象となる多くの機種が最大6年間のセキュリティアップデートを受けられるようになり、Androidスマートフォンの中でも群を抜いた長期サポート体制となります。
アップルを超える長期サポート
今回の施策では、フラッグシップを中心とした多くの機種が5年以上のサポートを受けられるほか、一部のモデルは6年以上という驚異的なサイクルが保証されています。これはiPhoneを展開するアップルの公式サポート期間すら上回る長さであり、ユーザーが安心して長期間利用できる大きな後押しとなります。
対象機種一覧とサポート期間
Xiaomiが公開した対象モデルとサポート終了時期は以下の通りです(一部機種は同シリーズをまとめて掲載)。
- Redmi Pad 2 / Redmi Pad 2 4G:2032年6月~8月までサポート(約6年8~10か月)
- Redmi 15C 5G:2031年9月まで(約6年)
- Xiaomi 15T / 15T Pro:2031年9月まで(約5年11か月)
- Redmi 15:2031年9月まで(約5年11か月)
- POCO C85 / Redmi 15C:2031年8月まで(約5年10か月)
- POCO M7:2031年8月まで(約5年10か月)
- Redmi 15 5G:2031年8月まで(約5年10か月)
- POCO F7:2031年6月まで(約5年8か月)
- POCO F7 Pro / Ultra:2031年3月まで(約5年5か月)
- Xiaomi Pad 7:2031年3月まで(約5年5か月)
- Xiaomi 15 Ultra / 15:2031年3月まで(約5年4か月)
- Redmi Note 14 シリーズ:2031年1月~3月まで(約5年3~4か月)
- Xiaomi 14T / 14T Pro:2029年9月まで(約4年)
- Redmi 14C / POCO C75:2028年9月まで(約3年)
- Xiaomi MIX Flip:2029年7月まで(約3年9か月)
- Xiaomi 14 Ultra / 14:2029年2~3月まで(約3年4~5か月)
- Xiaomi 13T / 13T Pro:2028年10月まで(約3年)
- Xiaomi 13 Ultra / 13 / 13 Pro / 13 Lite:2027~2028年まで(約1年5か月~2年8か月)
- Redmi Note 13 シリーズ:2028年1月まで(約2年3か月)
- Redmi 12 / Redmi 12C:2026~2027年まで(約5か月~1年8か月)
- Xiaomi 12T / 12T Pro / 12 / 12 Pro:2026年まで(残り数か月~1年)
- Redmi Note 12 5G:2026年3月まで(約5か月)
このリストを見ても分かるように、最新世代のXiaomi 15シリーズやRedmi Pad 2シリーズなどは、今後6年以上の安心サポートが受けられる一方、Xiaomi 12シリーズ以前の機種は残り1年未満とサポート終了が迫っています。
βアップデートプログラム終了
あわせて、2009年から続いていたXiaomiのベータ版アップデートプログラムは終了することも明らかにされました。今後は正式リリースに一本化され、安定性を重視した展開となります。
最新の機能を使い続けるには
Xiaomiでは「MemeOS Enhancer」アプリをGoogle Playから提供しており、システムアプリの更新や新機能の先行体験が可能です。さらに「HyperOS」の公式サイトを通じて、最新のアップデート状況を直接確認することもできます。
長期利用の安心感を強化
今回の方針転換により、Xiaomi端末は購入後も長期間にわたり安全かつ快適に使い続けられるようになります。中古市場での価値維持にもつながる可能性があり、Xiaomiは「長く使えるAndroidスマホ」というイメージをさらに強めていくことになりそうです。