
Googleの最新フラッグシップ「Pixel 10 Pro XL」が、ディスプレイ性能に関する評価機関DxOMarkの最新分析で、歴代スマートフォンの中でも最高スコアを獲得しました。
明るさや解像度で突出せずともトップ評価

Pixel 10 Pro XLの画面は、最大の明るさや解像度で競合機を大きく上回るわけではありません。さらに一部ではPWMフリッカリング(ちらつき)が観測されることもあります。それでもDxOMarkは、総合的な完成度の高さを理由に「現時点で最も優れたスマートフォンディスプレイ」と結論づけています。

仕様と改良点
本機は6.8インチのLTPOパネルを搭載し、解像度は2,992×1,334ピクセル、リフレッシュレートは120Hzに対応。耐久面ではGorilla Glass Victus 2で保護されています。加えて、視覚疲労を軽減する480Hz PWMモードや、暗所では4ニトまで落とせる低輝度表示、HDR表示では最大2,200ニトの全画面ピーク輝度に対応する点も特徴です。
Pixel 10との比較
DxOMarkの評価によると、Pixel 10 Pro XLはPixel 10をわずか1ポイント上回るスコアを記録しました。両モデルとも色再現性の高さや明暗環境へのスムーズな適応、HDR10動画の安定した再生などが高く評価されています。また、タッチ操作の精度やレスポンスも優秀とされています。
課題も残るが総合力で首位に
一方で、Pixel 10 Pro XLは斜めからの視聴時に色ずれが生じやすく、Pixel 10は誤動作(パームリジェクションの不具合)が稀に報告されるなど、細かな課題も指摘されています。それでも総合的には両機種がDxOMarkのランキングで首位に立ち、今後のiPhone 17シリーズの評価が公開されるまでは「ベスト・ディスプレイ機」として君臨することになりそうです。