
MediaTekが新しいフラッグシップ向けチップセット「Dimensity 9500」を正式発表することが明らかになりました。今回のモデルは前世代のDimensity 9400をベースに強化が施されており、今後登場する多くのAndroidハイエンド端末に搭載される見込みです。発表はインド時間で2025年9月22日16時30分に予定されており、vivo X300シリーズやOPPO Find X9シリーズなどが採用第1弾になると見られています。
Snapdragonより一足早い発表
Qualcommが「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を発表するSnapdragon Summit(9月23日〜25日)に先駆け、MediaTekは1日早くDimensity 9500を公開する戦略をとります。ライバルよりも早く市場に存在感を示す狙いがあるとみられます。
CPU・GPUともに大幅強化
リーク情報によると、Dimensity 9500は「1+3+4」のCPU構成を採用し、最大4.21GHzのプライムコア、3.5GHzの高性能コア×3、2.7GHzの効率コア×4を備えるとのことです。前世代からクロック周波数が引き上げられており、処理性能の底上げが期待されます。
GPUには「Mali-G1 Ultra MC12」が採用され、従来比40%の効率改善やレイトレーシング性能の向上が図られています。さらに、最高設定でのゲームプレイ時に100fps超を実現できる可能性も示されています。
メモリ・NPU・ストレージも最新仕様
Dimensity 9500は最新規格にもしっかり対応しています。UFS 4.1ストレージと最大10,667Mbpsで動作するLPDDR5Xメモリをサポート。さらに、100TOPSという高い演算能力を誇るNPUを搭載し、AI処理の高速化にも注力しています。
ベンチマークスコアの初期結果
Geekbench 6ではシングルコア約3,900点、マルチコアで11,000点超という数値が報告されており、AnTuTu 11でも400万点を超えるスコアが記録されたとされています。これらの数値が実機でも再現されるなら、2025年後半から2026年にかけて登場するAndroidスマートフォンの性能水準を大きく押し上げることになりそうです。
今後の展望
Dimensity 9500は、Androidフラッグシップ市場でSnapdragonと真っ向から競り合う存在になることは間違いありません。発表直後にどのメーカーが採用端末を投入するのか、また実機での性能がどこまで噂通りとなるのか、注目が集まります。