中国の大手ディスプレイメーカーBOE(京東方科技)は、スマートフォン向けに新しいIPS系液晶ディスプレイ「ADS Pro」を発表しました。高解像度と高輝度を両立しながら、省電力性も大幅に向上しているのが特徴です。
高解像度と高リフレッシュレートに対応

新パネルは6.74インチで、解像度は2,720×1,224ピクセル(約443ppi)。細部までシャープに表示できるスペックを備えています。さらに、120Hzまたは144Hzのリフレッシュレートに対応し、30Hz、60Hz、90Hz、120Hz/144Hzといった段階的な切り替えが可能です。これにより、映像やゲームプレイも滑らかに楽しめる環境が整います。
最大1,500ニトの高輝度を実現
新しいADS Proパネルは、ディスプレイ全体で最大1,500ニトという明るさを実現。屋外での視認性が大幅に向上し、直射日光下でも快適に使用できると期待されています。
消費電力を20%削減
性能の向上だけでなく、省電力化も大きなポイントです。従来の同等パネルと比べておよそ20%の消費電力削減が可能となり、バッテリー持続時間の改善にもつながります。
手頃な価格帯のスマホに搭載予定
この新型ディスプレイは、150ユーロ(約2万4千円)以下のエントリークラスのスマートフォンに採用される見込みです。コストを抑えつつ、より高性能なディスプレイ体験を提供できる点で、ユーザーにとって魅力的な選択肢となりそうです。