ソニー、次世代Xperiaに「Alvarezレンズ」採用か ─ 新たな連続光学ズームを開発中との噂

中国メーカー・Tecnoが発表した1~9倍の連続光学ズーム技術「Freeform Continuum Telephoto」が話題となる中、ソニーのXperiaシリーズにも関連する新情報が浮上しました。Weibo上で投稿された内容によると、ソニーはこの技術のベースとなる「Alvarezレンズ」を独自に開発しており、将来のXperiaに搭載する計画があるとされています。

Tecnoの新技術は「Alvarezレンズ」を応用したもの

先日Tecnoが発表した「Freeform Continuum Telephoto」は、従来のスマートフォン向け望遠カメラとは異なる仕組みで焦点距離を変化させる新方式です。この技術は以前より存在する「Alvarezレンズ」に基づいたものとされています。

従来型のズームレンズでは、複数のレンズ群を光軸方向に前後させて焦点距離を変化させます。一方、Alvarezレンズでは、特殊な曲面を持つレンズを2枚組み合わせ、それらを“横方向にスライドさせる”ことで焦点距離を変えるという独特の仕組みを採用しています。
この方式は、構造的にレンズ鏡筒を長く伸ばす必要がないため、スマートフォンのような薄型デバイスと相性が良い点が注目されています。(詳しくはこちらの記事が分かりやすくておすすめです。)

ソニーも独自のAlvarez方式ズームを開発中か

Weiboの投稿者によると、ソニーはこのAlvarezレンズをXperia向けに開発しており、実用化へ向けた研究が進んでいるとのことです。正式採用にはまだ時間が必要としながらも、Tecnoの動向から見ても、スマートフォン業界全体でこの方式が次世代ズーム技術として広がる可能性が高まっています。

Xperiaのズーム仕様と比較するとどう変わる?

ソニーは既に、Xperia 1シリーズで世界初の光学連続ズーム(3.5倍〜7.1倍)を実現しています。しかし、1~3.5倍の領域はメインカメラによるデジタルズームとなるため、撮影条件によっては画質低下が避けられません。

これに対し、Alvarezレンズ方式は より広いズームレンジを単一の望遠カメラでカバーでき、Tecnoの例では1~9倍という大幅な可変域を実現しています。もしXperiaに同様のアプローチが導入されれば、広角から中望遠までを一つの望遠ユニットで高画質にカバーできる可能性があり、スマートフォン撮影体験が大きく変わるかもしれません。

Alvarezレンズの特徴とスマートフォンへの利点

簡単にまとめると、Alvarezレンズの特徴は以下の通りです。

  • 2枚の特殊曲面レンズを横方向に動かすことで焦点距離を調整
  • 従来方式のようにレンズを光軸方向に大きく移動させる必要がない
  • 構造が薄型化しやすく、スマートフォンに適した設計
  • 広いズームレンジを滑らかにカバーできる可能性が高い

このため、近年スマホメーカーが採用するペリスコープ望遠の制約を超え、より柔軟なズームシステムを実現できる点が注目されています。

今後のXperiaはズーム性能が大幅進化?

現時点では、ソニーから公式な発表は出ていません。ただし、同社がカメラ開発で常に新技術を取り入れてきた流れを考えると、Alvarezレンズの実用化は十分あり得る動きと言えます。

次世代Xperiaで広範囲を光学的にカバーできる新しいズームカメラが登場すれば、撮影領域の自由度が大きく広がり、スマートフォンカメラ競争において大きなアドバンテージとなりそうです。

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