
クアルコムが今月発表を控える次世代フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite Gen 5」について、新たな情報が浮上しました。エンジニアリングサンプルの段階ながら、従来のSnapdragon 8 Eliteに比べてゲーム性能が向上しつつ、消費電力も抑えられていると報じられています。
TSMCの最新3nmプロセスを採用
Snapdragon 8 Elite Gen 5は、TSMCの第3世代3nmプロセス「N3P」で製造されます。前世代のN3Eに比べると大きな設計変更はないものの、より高い効率とパフォーマンスを引き出せるとされています。
ゲームプレイ時の消費電力は5Wを下回る可能性
リーカーのDigital Chat Station氏によると、グラフィック負荷の高いゲームを動作させても、消費電力は5Wを超えない見込みとのことです。これはスマートフォンにおいて発熱やバッテリー持ちに直結するため、わずか1Wの削減でも大きな意味を持ちます。クアルコムはさらなる調整を行い、追加で1W以上の削減を目指しているとも伝えられています。
フレームレートも向上、発熱抑制にも期待
同チップは従来比で高いフレームレートを実現しながら、消費電力の低下によって発熱を抑えられるとされます。これにより、長時間のゲームプレイでも安定したパフォーマンスを維持しやすくなる可能性があります。
正式発表は今月中にも
現時点では実際にどのタイトルでテストされたのかは不明ですが、クアルコムは今月中にもSnapdragon 8 Elite Gen 5を正式発表すると見られています。スマートフォンゲーミング体験を大きく変える可能性を秘めたこの新SoCが、どの程度の実力を発揮するのか注目されます。