
Android 16へアップデートした一部のXperia端末で、おサイフケータイ(SuicaなどのFeliCa決済)が利用できなくなる不具合が発生している件について、ソニーが公式サイト上で暫定的な対処法を公開しました。影響はとくにXperia 10 VIで多く報告されており、一部ではXperia 10 VIIでも同様の症状が確認されています。
不具合を確認し、アップデート配信を一時停止
ソニーは11月27日付けの案内(12月5日更新)で、Android 16更新後にFeliCaが反応しなくなる事象を確認したとして、該当アップデートの配信を停止したと発表しました。再開時期については、あらためて公式ページで案内される予定です。
ソニーが案内した暫定的な対処手順

アップデート後にFeliCaが利用できなくなった場合、ソニーは以下の方法を試すよう呼びかけています。
- 端末側面のSIMトレイを抜く
- 端末を再起動する
- ロック解除して待受画面にした状態でSIMトレイを挿入する
※SIMカードの紛失に注意
※SIMを挿したまま再起動すると、再び不具合が発生することが確認されているため注意が必要
この手順を行うと決済機能が復帰するケースが多いものの、あくまで応急処置であり、SIMを挿した状態で再起動すると再発することがソニーも認識しています。
「再起動すると再発」──ユーザーからも同様の報告
X上では、今回の暫定対処法を試したところFeliCaが復活したものの、
「その後にSIMを挿したまま再起動するとまた使えなくなる」
と投稿しており、恒久的な修正が必要だと訴えています。同様の声は他のユーザーからも上がっており、不具合は特定条件下で再発することが明らかになっています。よって、今回ソニーが紹介している方法は一時的な対処法ということになります。
恒久対応が待たれる状況
現時点では暫定的な方法で回避可能なものの、根本的な改善にはソフトウェア更新が不可欠です。ソニーは早期の修正版アップデートを準備しているとみられ、続報が待たれます。
