
ルクセンブルクで登場した新ミッドレンジ機
OPPOは今年7月にReno 14シリーズをグローバル展開しましたが、その際にはReno 14FやReno 14、Reno 14 Proが中心で、存在が噂されていた「Reno 14 FS 5G」は発表されませんでした。ところが今回、欧州のルクセンブルクで同モデルが静かに公式公開され、同社のミッドレンジ5Gラインアップに新たに加わりました。実質的には東南アジア向けの「Reno 14F 5G」を欧州市場向けにリネームしたものとみられます。
ディスプレイとデザイン
Reno 14 FS 5Gは6.57インチのフレキシブルAMOLEDディスプレイを採用し、フルHD+(2372×1080)の解像度に対応。リフレッシュレートは最大120Hzで、屋外でも見やすい最大1400ニトの高輝度表示が可能です。保護ガラスにはAGC Dragontrail DT-STAR D+を採用し、耐久性にも配慮されています。
本体サイズは158.12×74.97×7.74/7.78mm、重量は180gと比較的軽量で、IP64等級の防塵・防滴性能を備えています。カラーはオパールブルーとルミナスグリーンの2色展開です。
カメラ性能
背面にはソニー製IMX882センサーを採用した5000万画素のメインカメラ(OIS対応)に加え、800万画素の超広角カメラ、200万画素のマクロカメラを搭載。フロントカメラは3200万画素でオートフォーカスに対応しており、自撮りやビデオ通話でも高品質な撮影が期待できます。
性能とバッテリー
搭載するチップセットはQualcomm Snapdragon 6 Gen 1で、メモリは8GBのLPDDR4X RAM、ストレージは256GB(UFS 3.1)を採用。6,000mAhという大容量バッテリーを備え、45W SUPERVOOC急速充電に対応します。さらに33W SUPERVOOCや15W VOOCのほか、PPS、PD、QCといった幅広い充電規格に互換性がある点も特徴です。
その他の機能
通信面ではNFC、Bluetooth 5.1、Wi-Fi、USB-Cに対応。デュアルSIM構成(Nano-SIM + eSIM)やステレオスピーカーも搭載し、日常使いに便利な仕様がそろっています。
発売情報
OPPOのルクセンブルク向け公式サイトにはすでに製品ページが公開されており、8GB+256GBの構成で販売予定です。ただし、販売価格については現時点で明らかにされていません。
今回のReno 14 FS 5Gは、実質的にReno 14F 5Gの欧州向けモデルであり、ラインアップの幅を広げる狙いがあるとみられます。価格次第では、バランスの良いミッドレンジ機として注目を集めることになりそうです。