昨晩発表された最新のGoogle製スマートフォン、Pixel 6およびPixel 6 Pro。
同シリーズの最大の売りと言えば何といっても同社初の自社製チップ、Tensorを搭載している点でしょう。
一方、このTensortチップについてはまだ未知数な部分も多く、その性能についてもはっきりとしたことは分かっていません。
そんな中、arsTechnicaが非常に興味深いこのTensorチップの性能情報を掲載していました。
GPU性能はPixel 5の3.7倍!
同サイトがGoogle Siliconのマネージャーからのコメントを伝えたもの:
The single-core performance is 80 percent faster than our previous generation; the GPU performance is 370 percent faster than our previous generation.
これによると、Pixel 6/6 Proに搭載のTensorチップはシングルコア・パフォーマンスで前モデルより80%速く、GPUパフォーマンスにおいては370%速くなっている、とのこと。
ここでいう前モデル、とは当然SD765Gを搭載のPixel 5のこと。
このTensorチップのCPU性能がPixel 5よりも80%アップしている、というのは正式発表前にGoogleが公にしていましたが、GPU性能についての言及はおそらく今回が初めてだと思います。
Pixel 6シリーズの性能、GPUではSnapdragon 888超えの可能性大
ご覧のようにSnapdragon 765GのAntutu 9におけるGPU性能は10万ポイント程度ですが、TensorチップのGPU性能がこれから370%アップとなると、理屈上の同スコアは37万ポイント以上、ということに。
これはSnapdragon 888のGPU性能、約30万ポイントを2割以上上回るスコアです。
それにしても前モデルから3.7倍の性能、というのはすごいですね。
ゲームなど、グラフィック処理の高い場面で本領発揮、といった感じでしょうか。
もちろん、ベンチマークスコアは性能の一つの目安でしかなく、必ずしも実使用での動作スピードを正確に表すとは限りません。
それでも最近のスマートフォンの体感速度はCPUだけでなくGPU性能に大きく左右されるととも聞きます。
そういった意味で「理論上」とはいえ、今年のSnapdragon 888と同等かそれ以上の性能というのは大きなプラス材料と言えそうです。
もう数日(ひょっとしたら今日中?)もすれば、レビュー用端末のレビュー動画などが一気にアップされることが予想されますが、動作速度には注目ですね。
ソース:ars Technica via XDA
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370%「アップ」なら4.7倍の推定47万ptでは?