
Xiaomi 16 Ultra、年明けを待たず登場?
Xiaomiが次期フラッグシップ「Xiaomi 16 Ultra」の投入を前倒しする可能性が浮上しました。これまで同社のUltraシリーズは春節(旧正月)以降に登場するのが通例でしたが、今回は例外となるかもしれません。
7月26日、中国SNS・Weibo上でXiaomiグループ総裁のルー・ウェイビン氏が「モバイル撮影技術の新たな高み」と自ら言及し、次期Ultraモデルの存在を正式にほのめかしました。そしてその翌日、著名リーカーDigital Chat Stationが「年内登場の可能性がある」との情報を投稿。これにより、従来よりも数カ月早い発表となる可能性が高まりました。

Leicaとの協業がさらに深化
XiaomiのUltraシリーズはLeicaとの協業による高性能カメラが大きな特徴ですが、今回はそのパートナーシップがさらに強化されると見られています。同社はすでに、カメラモジュールにおいて従来のスマートフォンの枠を超える設計を模索しており、それが製品化される可能性が出てきました。
3モデル構成で展開予定
新たな情報によると、Xiaomi 16シリーズには少なくとも以下の3機種が用意されているようです:
- Xiaomi 16 Ultra
- Xiaomi 16S Ultra
- Xiaomi 16 Ultra Max
このうち、「Xiaomi 16S Ultra」と「16 Ultra Max」は、すでにGSMAのIMEI認証データベースにおいて「25128PNA1C」と「25128PNA1G」というモデル番号で登録されており、開発が進んでいることが裏付けられています。
なお、「Xiaomi 16 Ultra」は最新のSnapdragon 8 Gen 3(Elite 2)を搭載する見込みで、ディスプレイには近年の曲面ではなく、フラットな形状が採用される可能性が高いとのこと。デザイン面でも変化が期待されます。
16 Ultra Maxは“真のフラッグシップ”に?
中でも注目を集めているのが「Xiaomi 16 Ultra Max」です。Xiaomiはこれまでにもモジュール式の光学カメラシステムを試作モデルで披露しており、16 Ultra Maxではこれが実際の製品として搭載される可能性があります。
このモジュール式システムには、カスタム仕様のM4/3(フォーサーズ)センサーや非球面レンズ群、f/1.4の大口径レンズなどが含まれており、10Gbpsの光通信、16ストップのダイナミックレンジ、ロスレスRAW撮影などが可能。これらの処理は、Xiaomi独自のAISP(AIスマートフォトグラフィ)により端末上でリアルタイムに行われます。
また、16S UltraにはXiaomiが開発した独自の「XRINGチップ」が搭載されるとの噂もあり、ハードウェアとソフトウェアの両面で大きな進化が期待されます。
Xiaomi史上、最も野心的なスマホとなるか
このように、Xiaomi 16シリーズは単なるスペック強化にとどまらず、スマートフォンのカメラ設計そのものに革新をもたらす可能性を秘めています。とくにUltra Maxに関しては、これまでコンセプトモデルにとどまっていた技術の量産化という意味で、Xiaomiにとっても転換点となる製品となりそうです。