
Xiaomiユーザーの間で話題となっている一件が、BilibiliやX(旧Twitter)で報告されました。中国国内のXiaomi公式サービスセンターで、ソフトウェアのダウングレードを依頼した一部ユーザーが、技術者によるブートローダーの再ロック処理が完了する前に、端末を無断で持ち去るという事態が発生したのです。
サービスセンターでの一幕
問題の経緯はこうです。複数のユーザーがXiaomiの公式サービス拠点を訪れ、端末のソフトウェアを以前のバージョンに戻すよう依頼しました。このようなダウングレード作業では、通常ブートローダーのアンロックが必要とされるため、技術スタッフが一時的にブートローダーを解除。その後、作業完了とともに元に戻す(ロックし直す)手順が取られるのが通常です。

しかしながら、今回のケースでは、作業中にそのうちの1名が端末を勝手に受け取り、そのままセンターを離れようとしたとのこと。この行動は、Xiaomiのセキュリティポリシーの重要性と、アンロック状態の端末が抱えるリスクを浮き彫りにするものとなりました。
ブートローダー解除に潜むリスクと公式の対応
ブートローダーのアンロックは、カスタムROMの導入や高度な設定変更を可能にする一方で、セキュリティ面や保証面でのリスクも伴います。Xiaomiでは、基本的にユーザーが公式サイトを通じて申請し、一定期間の承認待ちを経て解除を行う仕組みを採用しています。
一方、サービスセンターでは修理やソフトウェア変更のために一時的な解除が行われることがありますが、その後の再ロックはデータ保護と安全性確保のために欠かせない処理です。
Xiaomiユーザーへの注意喚起
今回の出来事を受け、Xiaomiユーザーに対して以下の点が改めて呼びかけられています。
- ブートローダーのアンロックは、必ず公式の手順に従って行ってください。
- サービススタッフの指示やセキュリティ手順を無視する行為は絶対に避けましょう。
- 高度な機能やシステムアップデートには、Google Playで配信されている「MemeOS Enhancer」など、信頼できるツールを活用するのがおすすめです。
なお、BilibiliやXに掲載された端末価格は中国国内向けモデルのものであり、日本を含む他地域での販売価格とは異なる場合があります。
端末の自由度と安全性、両立の難しさ
ブートローダーのアンロックは、ユーザーに大きな自由度を与える一方で、メーカー側にとってはセキュリティ管理上の難題でもあります。今回のように、わずかな隙を突いた行動が報告されることで、今後サービスセンターでの対応や手続きがより厳格になる可能性もありそうです。