Pixel 4aのバッテリー問題、Googleが強制アップデートを実施へ―回避策も無効に


強制適用が始まったPixel 4aのバッテリーアップデート

2025年1月にGoogleがPixel 4a向けに配信したバッテリー関連のファームウェアアップデート。当初は「バッテリー性能の向上」が目的とうたわれ、多くのユーザーが期待を寄せていました。しかし、実際には「バッテリーの持ちが悪化した」との報告が相次ぎ、賛否両論というより、むしろ批判が集中する形になっていました。

そして今回、AndroidニュースサイトAndroid Headlinesが独占的に報じた情報によると、このアップデートが、これまでインストールを回避していた端末にも強制的に適用され始めたことが明らかになりました。


アップデート回避策が次々と無効化

1月の段階では、開発者向けオプションや一部のシステム設定を用いたアップデートの自動ブロックといった手段で、アップデートを回避していたユーザーも一定数存在していました。
しかし過去48時間で、そうした回避策も効かなくなってきており、アップデートがユーザーの意志に関係なく自動的にインストールされているとの報告が、Redditなどのコミュニティで続々と投稿されています。

一度このアップデートが適用されると、以前のバージョンに戻す手段は存在せず、不具合を受け入れるか、Googleのサポートを頼るしかない状況となります。


なぜGoogleはそこまでして適用させるのか?

この“強制適用”という判断には、ユーザー体験よりも安全性を優先したGoogleの判断があるようです。
Pixel 4aではバッテリーの過熱リスクが以前から指摘されており、特にPixel 6aで発生した充電中の発熱や筐体の溶解事故などを踏まえて、Googleとしても慎重にならざるを得ない事情があると見られます。

つまり、今回のアップデートにはバッテリーの過熱・発火リスクを抑えるための修正が含まれており、それを回避する選択肢をユーザーに与えない方針を取ったのです。


改善よりも悪化? それでもGoogleは支援を約束

Googleはアップデートのリリース時、バッテリーの無料交換などのサポートを併せて提供すると発表しており、今回強制的に適用されたユーザーにもこの対応は適用される見込みです。

ただし、そもそも「性能改善を謳ったアップデートでバッテリーが悪化する」という状況は多くのユーザーにとって納得のいかないものであり、技術的な説明や事前の告知の不足もまた、不信感を助長する要因となっています。


Pixel 4aは、手頃な価格と安定した性能で多くのファンを持つデバイスでした。だからこそ、今回の対応が「残念」と受け止められているのかもしれません。強制的なアップデートとその影響に対して、Googleが今後どのようなアフターサポートや説明責任を果たすのかが、ユーザーとの信頼関係を維持するカギとなりそうです。

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