
文鎮化や再起動ループといった致命的な不具合で話題となったソニーのフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」。キャリア版ではすでに店頭での交換対応が始まり、SIMフリーモデルでも交換品の到着報告が続いています。
しかし、その交換対応が進む中で、交換後の端末や、そもそも不具合の対象外とされた個体からも、「突然の再起動」といった新たな不具合報告が相次いでいます。
交換機でも再起動──SNSに不安の声
Twitter(現X)上では、「交換後の端末でも突然再起動した」「対象外なのに挙動が怪しい」といったユーザーの不安がにじむ投稿が増加しています。
「Xperia 1 VIIが3週間ぶりに戻ってきた。動いてはいるけど、さっきフリーズして再起動…。ロゴが出るたびにビクビクする」
「交換対象外のはずだけど、届いたばかりの端末がいきなり再起動…。本当に大丈夫なの?」
「基板交換されたXperia、初期設定中に勝手に2回再起動。もうフィルムも貼ったし、使うつもりだったのに…」
「Xperia 1 VII交換対象外なんだけどさっきTwitterやってたら勝手に再起動したんだけど不安になる事するのやめて」
特に基板交換済みの端末での挙動不審に対するユーザーの不安は深刻で、「交換したのに安心できない」「本当に修理されているのか」と疑念を抱く声が多数見られます。
先日、一部で交換機へのデータ移行中に再起動が発生したという報告についてお伝えしましたが、交換機だけでなく、交換対象外の個体でも再起動が発生しているということは、データ移行時のバグ発生などだけが原因ではなさそうです。
明確な再現条件はなしも、特定の操作で再起動?
あるユーザー(@TIGER_TANK2)は、本体のROMからmicroSDカードへファイルを転送した瞬間に再起動したと報告。こうした具体的な再現操作が一部で見られる一方、多くは使用中に突如再起動するといったランダム性の高い現象であることも分かっています。
また、現時点では「再起動ループ」や「電源が入らなくなる」といった深刻な症状は報告されておらず、「単発の再起動」にとどまっている点も特徴です。
ソフト起因の可能性も?アップデートでの改善に期待
今回報告されている不具合は、初期の「文鎮化」「ループ再起動」とは挙動が異なるため、ハードウェアではなくソフトウェアが原因である可能性もあります。その場合、今後のシステムアップデートにより解消される見込みがあるものの、交換対応を経たばかりのユーザーにとっては、依然として「信頼できない端末」であることに変わりはありません。
Xperia 1 VIIの不具合問題は一度収束したかのように見えましたが、こうした報告を見る限り、完全に解決には至っていないのが実情のようです。交換済みの端末であっても挙動に注意し、今後のソフトウェア更新に関するアナウンスをこまめに確認することが重要と言えるでしょう。