Pixel 10、目に優しいディスプレイへ?──PWMフリッカー問題に対応の可能性

OLED特有の「見えないストレス」への対策が進行中か

Googleの次期スマートフォン「Pixel 10」シリーズが、意外と見過ごされがちなディスプレイの問題に対応する可能性が浮上しています。それは「PWM(パルス幅変調)フリッカー」と呼ばれる現象。ごく一部のユーザーにとっては、画面の明るさを制御するこの技術が、頭痛や眼精疲労といった体調不良の原因になることがあります。

一般的には気づかれにくい問題ですが、光に敏感なユーザーにとっては日常的な苦痛のもとにもなりかねません。今回の報道によれば、Googleはこの課題にようやく目を向け始めたようです。

Pixel 10でPWM調整機能が導入される可能性

米Android Centralの記者Nick Sutrich氏が伝えたところによると、GoogleはPWMによるちらつき問題を「認識しており、年内にも関連情報の発表がある」とのこと。公式発表こそまだありませんが、問題への対応が水面下で進んでいることを示唆しています。

PWMのちらつきに敏感な人にとっては、どんなに高性能なスマートフォンでも、目に負担を感じるようでは使い続けるのが難しくなります。もしPixel 10でPWM制御が改善されれば、そうしたユーザーにとっては大きな前進となるでしょう。

Googleが取るかもしれない2つの対策

現時点では、Googleがどのような対策を講じるのかは明らかになっていませんが、実現しそうな方法としては次の2つが挙げられます。

ひとつは、端末のアクセシビリティ設定に「フリッカー軽減」などのオプションを追加し、ユーザー自身が調整できるようにする方法です。もうひとつは、そもそものPWMの周波数を引き上げる方法。現在多くのスマートフォンでは240Hz~480Hz程度でPWMが使われていますが、これをさらに高い周波数にすれば、ちらつきを感じる可能性は大幅に下がります。

一部のハイエンド機種ではすでに2,000Hz超のPWMを採用する例もあり、Googleもこれに追随する可能性は十分にあります。

発表は夏以降か、Google I/Oでのヒントにも期待

Pixel 10シリーズの正式発表は例年通りであれば秋以降と見られていますが、来月開催予定の「Google I/O 2025」で、先行して技術的なアップデートが共有される可能性もあります。

ディスプレイの美しさだけでなく、使い心地や身体への優しさが求められる時代。Googleがユーザーの「目の声」にどう応えるのか、今後の動向に注目です。

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