Googleが提供する「かこって検索」に、より便利な機能が追加される可能性が浮上しました。最新のテストでは、画像内のテキストに対して「要約」「説明」「抽出」の3つのアクションがAI Overviews（AI概説）に実装されることが確認されています。
「かこって検索」に新たなテキスト処理機能
Android Authorityが行ったAPK解析によると、Googleは「かこって検索」に関連する新しいテキスト処理機能をテスト中であることが明らかになりました。発見されたのは、「要約」「説明」「抽出」という3つのアクションです。
- 説明（Explain）
- 画像内のテキストがニュース記事などの場合、そのタイトルや執筆者を表示。
- スクリーンショット元のウェブサイトへのリンクを提供（ただし、記事そのものではなくサイトのトップページへのリンク）。
- 画像に含まれる要素を詳しく解析し、できる限りの説明を付加。
- 要約（Summarize）
- 画像内のテキストを要約し、短く分かりやすい形で表示。
- 画面に映っていない情報もAIが補足する可能性あり。
- GoogleのAIモデル「Gemini」の要約機能と類似した動作をする可能性。
- 抽出（Extract）
- 画像内のテキストを抽出し、整理された形で表示。
- 例えば、ウェブサイトのスクリーンショットを撮影した場合、「トップセクション」「ニュースセクション」「画面下部」などのカテゴリに分類。
Googleアプリのベータ版で発見
この新機能は、Googleアプリのベータ版（v16.11.36）で発見されたものですが、正式リリースについては未確定です。現時点では「かこって検索」を利用した際のAI Overviewsの機能強化として実装が進められていると考えられています。
また、これらの新機能はGoogle Lensとの統合も視野に入れている可能性があり、スマートフォンのカメラを活用した検索体験がより便利になることが期待されています。
Googleの「ワンタップアクション」との関係
今回の新機能は、Googleがこれまで提供してきた「ワンタップアクション」の進化版とも考えられます。「ワンタップアクション」とは、電話番号やメールアドレス、URLを自動認識し、ワンタップでアクセスできる機能です。1月のアップデートでは、これらの情報が検出されると専用のチップ（ボタン）が表示され、ユーザーが素早くウェブサイトを訪問したり、連絡先にアクセスできるようになりました。
今後の展開に期待
Googleは、2025年初頭に発表されたGalaxy S25シリーズとともに「かこって検索」におけるAI Overviewsの導入を強調してきました。今回の新機能が正式に実装されれば、検索体験の利便性が大幅に向上することが予想されます。
今後、Googleがどのような形でこれらの機能を展開するのか、正式発表が待たれます。
