
ソニーの2025年Xperiaシリーズといえば、ハイエンドモデルの「Xperia 1 VII」やミッドレンジの「Xperia 10 VII」に注目が集まっています。しかし、新たに超低コストのエントリーモデルが投入される可能性が浮上しました。
謎の「Sony Maltose」がGeekbenchに登場
Geekbenchのデータベース上に、未発表のXperiaモデルとみられる「Sony Maltose」が出現しました。この端末に搭載されているチップセットは「MT6785V/CD」、すなわちMediaTekの「Helio G95」です。このチップセットはエントリーモデル向けのもので、ベンチマークスコアからも低価格帯の端末であることがうかがえます。

また、搭載OSは最新の「Android 15」となっており、新型モデルであることは間違いなさそうです。
Xperia ACE IVではない?
この新モデルがXperia ACE IIIの後継機「Xperia ACE IV」と考えたくなりますが、いくつか不可解な点が見られます。
- Snapdragon 480を搭載したXperia ACE IIIとの比較 Xperia ACE IIIはSnapdragon 480を搭載しており、5Gに対応していました。一方、今回発見されたSony MaltoseはHelio G95を採用しているため、5G通信には非対応の可能性が高いのです。
- 性能の大幅な向上が見られない ベンチマークスコアを見る限り、Xperia ACE IIIと比べても性能の向上はほとんど見られません。これはXperia ACE IVとしては物足りない結果といえます。

この点を踏まえると、Sony MaltoseはXperia ACEシリーズではなく、それよりもさらに下位のモデルとして投入される可能性が高そうです。
ソニーが今さら4Gエントリーモデルを投入する理由は?
一部のメーカーでは、今でも4G対応の低価格モデルをリリースしているケースがあります。しかし、5Gが普及しつつある中で、ソニーが改めて4G限定の超低コスト端末を投入するのはやや不自然にも思えます。
もしこの「Sony Maltose」が実在するとすれば、発展途上国市場向けの特別モデルなのか、それともソニーが新たな市場戦略を検討しているのか、今後の情報に注目が集まりそうです。