昨日、グローバル向け新製品発表会を行ったシャオミ。
まだ日本の公式サイト上には掲載されていませんが、公式Twitterアカウントから以下のツイートをしていることからXiaomi 11T Pro、Xiaomi 11T、そして国内初となるタブレット、Xiaomi Pad 5がリリースされることは確実となりました。
(SD778搭載のXiaomi 11 Lite 5G NEはすでに国内リリースされているXiaomi Mi 11 Lite 5Gと被るためか発売予定はないようです)
また、冒頭の画像からも日本向けにはFelicaロゴが刻印されており、おサイフ機能に対応することも確実となっています。
ただ、このXiaomi 11Tと11T Proの2モデル、どちらを購入しようか迷っている方も多いのではないでしょうか?
というのもこれら2モデルは外観も大半のスペックも同じで、基本的に違うのはCPUと充電周りのみ。
無印の11TはMediatekのDimensity 1200搭載で67W充電なのに対し、11T ProはSnadragon 888搭載で120W充電に対応しています。
(あとは11T Proのデュアルスピーカーは、harman/kardonによってチューニングされたもの、といったマイナーな違いもありますが)
一方、価格は11Tがまだ国内モデルについては不明ですが、欧州では499ユーロ(約6万5000円)で11T Proは649ユーロ(約8万4000円)と約2万円差。この価格差は国内版でもそれほど大きくズレないと思われます。
国内ユーザーはよほど遅くない限り充電速度にはあまり重きを置かない、という印象なので、となると重要なのはやはりチップセットの性能差、ということに。
この性能差が2万円の価値があるか否か、というのがどちらの機種を買うかの重要な判断基準になると思われます。
Xiaomi 11T (Dimensity 1200) vs 11T Pro (Snapdragon 888)のベンチマーク上の性能差は?
このXiaomi 11Tも11T Pro発表直後であるため、まだ平均的な性能を知るためのベンチマークスコアは少ない状態です。
そのため、ここでは他のSD888搭載モデルとDimensity 1200搭載モデルのベンチマークスコアを比較してみます。
以下はSD888搭載のOneplus 9/9 ProのGeekbenchにおけるベンチマークスコア:
そして以下はDimensity 1200搭載のOneplus Nord2のベンチマークスコア:
SD888とDimensity 1200のベンチマーク性能差は1割強+安定性?
平均すると、Oneplus 9/9 Proはマルチコアで3300前後、Oneplus Nord2は2900といった感じです。
ただ、Nord2でも3400ポイント台でSD888並みのスコアを出しているものもあります。
一方、スコアをざっと見ただけで分かるのはそのバラつき。
SD888は3100~3300前後で安定しているのに対し、Dimensity 1200は上は3400、下は2500台とかなり上下が大きくなっています。
ただ、Snapdragon 888搭載機種でもGalaxy S21シリーズなど、測定毎のスコアのバラつきが大きい機種もあるので、一概には言えない部分も。
また、スコアのバラつきの一因は発熱制御のためのクロックダウンとも言われており、これは必ずしも悪いことではありません。
そういった意味で、Dimensity 1200搭載のXiaomi 11Tが11T Proよりも動作面で必ずしも不安定、とは言い切れない部分もあると思います。
ベンチマークスコアの平均値で1割強の性能差と安定性の違い、そして充電速度の違いで2万円の価格差。
さらにMediatek製チップはここ最近シェアを急拡大しており、評判も決して悪くありません。
これを大きいとみるか小さいとみるかはまさに人それぞれ、といったところでしょうか。
データ参照元:Geekbench
コメント
Mediatek製チップを積んでいるということは、aptX系コーデックが使えないということですね。
ワイヤレスイヤホンでaptX adaptive等の低遅延コーデックを利用したい場合はProを選んだほうが良さそうです。
Bluetooth LE Audioが広まるまではネックになりそうですね~
エンコーダー側のaptXはMediatek製チップを搭載したスマホでも使用できます。
実装するかはスマホのメーカー次第ですがRealmeとかは普通に使用できました。
ただしTWS+とかの機能は送受信共にQualcomチップ同士でないと使用できなかったはずです。