スナドラ7+Gen3搭載のAQUOS R9のベンチマークスコアが初登場 性能はR8から10%ダウン

シャープの2024年フラッグシップモデル「AQUOS R9」。

今年は最新・最上位のSnapdragon 8 Gen 3ではなく、そのダウングレード版チップセットSnapdragon 7+ Gen 3を搭載した「準ハイエンドモデル」という位置づけで7月12日に発売されます。

そして今回、このAQUOS R9のベンチマークスコアが初めてGeekbench上で確認されました。

AQUOS R9のベンチマークスコア

AQUOS R9 benchmark score spotted

A401SHはソフトバンク版AQUOS R9の型番で、シングルコアが1800ポイント台、マルチコアが4900ポイント台となっています。

ちなみに、海外ではすでにこのSD7+Gen3搭載機がいくつかリリースされていますが、これらと比べてもマルチコアで4900ポイントというのは比較的高い方のスコアです。

一方、気になるのは前モデルとの性能差。
以下はSnapdragon 8 Gen 2を搭載した昨年の前世代モデル、AQUOS R8のベンチマークスコアです。

これと比べると、AQUOS R9の性能はシングルコア・マルチコアのいずれでも、1割程度はAUOS R8に劣る、という事になりそうです。

ただ、今回のAQUOS R9の価格はソフトバンク版でも12.5万円。
15万円近くした前モデルからするとかなり価格が抑えられているので、そう考えるとR8より若干CPU性能が劣るのは仕方がないように思えます。

AndroidスマホのベンチマークスコアAQUOS
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コメント

  1. なんだかんだXperiaが好きな人 より:

    AQUOS R9無印に搭載されているSnapdragon 7+ Gen 3は、Xiaomiがグローバル市場で販売しているPoco F6無印に搭載されているSnapdragon 8s Gen 3に近いパフォーマンスとされていますが、価格面に限ってはPoco F6が日本国内で販売されていないことを除けば、AliExpressなどで8GB/256GB版が約\54,000、12GB/512GB版が\58,000で購入可能となっています。

    対するAQUOS R9のドコモ版の価格は\117,040で、Poco F6を二台購入してもお釣りが返ってくるダブルスコアの価格差になってしまっています。
    Poco F6は外装やカメラなどにコストを掛けない分、ハイエンドの性能を維持したまま上位機のF6 Proよりも2万円ほどリーズナブルに購入可能な機種という立ち位置です。

    AQUOS R9無印とPro版が無いという点でも分かると思いますが、シャープの戦略的には、「SoCを削って価格上昇を抑える」というPocoとはまた違ったアプローチなのだと感じます。

    しかし、Pro版が出ないということはバリエーションを考慮する必要が無いため、製造コストが安くなるというメリットもありますが、事実上ハイエンド端末が無くなったAQUOSのみならず、唯一現存している国内企業であるソニーのXperiaも5 VIが登場しない可能性など、日本のスマートフォン市場に暗雲が立ち込めているという状況であるともいえるでしょう。

    因みに当方のPoco F6ではGeekbench 6のスコアが1923pt/4822ptという結果になりましたが、NANOREVIEWのサイトに載っているスコアよりも全体的に低い値です。
    https://nanoreview.net/en/soc-compare/qualcomm-snapdragon-8s-gen-3-vs-qualcomm-snapdragon-7-plus-gen-3