Pixel 8 Proが直面する厳しい現実、iPhoneと比較するとベンチマーク性能は「4世代遅れ」

先月中旬にリリースされた2024年モデルの最新Pixelスマホ、Pixel 8シリーズ。

3代目のTensor G3を搭載し、前モデルのPixel 7シリーズと比べると性能は順当に進化し、幸先の良いスタートを切ったという印象です。

また、カメラ性能でも同年代のiPhone 15 Pro/Pro Maxとほぼ互角で、今後、iPhoneの牙城を徐々に切り崩す存在となるといった声も。

一方、このPixel 8シリーズに搭載のTensor G3チップはアップルのAシリーズチップセットと比べるとまだまだ性能面で劣ることはご存知の方も多いと思います。

というわけで、今回はこのPixel 8 Proの性能がiPhoneと比べてどの程度後れを取っているのか、という点を見てみたいと思います。

Pixel 8シリーズの性能、iPhoneだと何世代前?

以下はPixel 8 ProのGeekbench 6におけるベンチマークスコア。

シングルコア/マルチコアのスコアは良くて1700ポイント台/4400ポイント台といったところ。

一方、以下はA17 Proを搭載した最新iPhone、iPhone 15 Pro/Pro Maxのベンチマークスコア:

A17 Proの性能はTensor G3の1.6~1.7倍程度といったところでその差は歴然

では、1世代前、iPhone 14 Pro/Pro Maxのスコアを見てみます:

1世代前のiPhoneと比べても、やはりPixel 8 Proの性能はまだまだ。

では2世代前のiPhone 13 Pro/Pro Maxだとどうでしょう?

徐々に差は縮まってきてはいますが、まだ3〜4割のスコア差があります。

では、3世代前iPhone 12 Proだと?

ここでもまだベンチマークスコアで1割以上の差があります。

そして4世代前、iPhone 11 Proだと?

iPhone 11 Pro/Pro Maxまで遡ってようやくPixel 8 Proと同程度のベンチマーク性能、ということに。

つまり、ベンチマーク上の性能だけで判断すれば、最新のPixel 8 Proでもその性能は4世代前のiPhone並み、ということに。

もちろん、Google自身も強調しているように、スマートフォンの性能というのはベンチマークスコアだけで判断できるものではありません。

ただ、「ライバル機種」とされているのにかかわらず、さすがに4世代分のベンチマーク性能差がある、というのは少しショック。

Androidユーザーを増やすという意味でも、個人的にはPixelには先陣を切って頑張って欲しいのですが、現実は現実として受け入れなければいけないとも思います。

データソース:Geekbench

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