Xperiaのキャリア版一強時代に終焉の兆し、Xperia 1 VではSIMフリー版が販売台数で猛追

ソニーモバイルの2023年フラッグシップの一つ、Xperia 1 V。

国内ではキャリア版は6月、SIMフリー版は7月と、過去最短の約1ヵ月の「時間差」でリリースされました。

一方、このXperia 1 Vは今回は過去モデルとしてキャリア版とSIMフリー版のリリース日が近い事、さらに本体価格がSIMフリー版が最安であったことから、発売前からSIMフリー版の相対的な販売台数がかなり伸びるのでは?と言われていました。

というわで、同モデルの発売から数か月経過した時点での、各キャリア版とSIMフリー版の売り上げ状況を「推定」してみたいと思います。

2023年はSIMフリー版Xperia、大躍進の年?

残念ながら各キャリアおよびSIMフリー版の正確な売り上げや出荷台数を知るすべはありません。

ただ、価格.comのレビュー数などから目安になる数値は得られます。
価格.comにおける当記事執筆時点でのXperia 1 Vの各キャリア/SIMフリー版のレビュー数の内訳は以下の通り

Xperia 1 Vの価格.comにおけるキャリア別レビュー数

Xperia 1 V比率
SIMフリー版2539%
ドコモ版2742%
au版1219%
ソフトバンク版00%

ご覧のように一番多いのはドコモ版ですが、SIMフリー版も僅差となっており、au版とは大きく差ができています。

これ、前モデルのXperia 1 IVと比べると非常に大きな変化が起こっていることが分かります。

Xperia 1 IVの価格.comにおけるキャリア別レビュー数

Xperia 1 IV比率
SIMフリー版1516%
ドコモ版4751%
au版2426%
ソフトバンク版67%

前モデルで16%程度だったSIMフリー版のシェアが1 Vでは39%と急増しています。

もちろん、キャリア版を買うユーザーとSIMフリー版を買うユーザーでは層に違いがある可能性もあり、正確に実際の売上台数比率を示していることは限りません。

が、十分に目安程度にはなるのではないでしょうか。

いずれにせよ、今年のXperia 1 VではSIMフリー版モデルがキャリア版とほぼ同じくらい売れたことは間違いなく、キャリア版のシェアを確実に奪っていることが分かります。

また、ここでは詳細は省きますが、Geekbenchの測定回数ではSIMフリー版の測定回数がドコモ版の2倍と、すでに逆転すらしている可能性も。

なお、ソニーの最新Xperia、と言えば今月リリースとなるXperia 5 V。

本日ドコモ版のリリース日が10月13日に確定。これによりau版や楽天モバイル版の発売日も同日であることがほぼ確実になったといってよいと思います。

一方、このXperia 5 VのSIMフリー版の発売日はすでに10月27日で確定しており、キャリア版から遅れること2週間。つまり、Xperia 1 Vよりもさらに発売日の「時間差」が縮まっています。

この点から考えると、Xperia 5 VではXperia 1 V以上にSIMフリーモデルが強くなるかもしれませんね。

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