昨日サムスンが正式発表をした同社の2023年最新フラッグシップ、Galaxy S23シリーズ。
事前リーク通りの内容で、これといったサプライズはなく、搭載チップセットについても事前情報通り、クロックアップされた限定版Snapdragon 8 Gen2、「Snapdragon 8 Gen2 for Galaxy」が搭載されることも確認されました。
この「Snapdragon 8 Gen2 for Galaxy」、プライマリコアのクロックスピードはノーマル版の3.2GHzから3.36GHzに、GPUクロックは689MHzから719MHzへとアップグレードされていますが、その「実力」については未知数。
というわけで、今回はすでにGeekbench上で閲覧可能なGalaxy S23シリーズと他機種(ここではOneplus 11をリファレンス機として使用)を比べることで、この特別版SD8Gen2とノーバル版SD8Gen2の性能を比較してみたいと思います。
まずはCPU性能のベンチマーク比較。
正確な平均値や中央値を出したわけではありませんが、Geekbench 5における両モデルのベンチマークスコアはシングルコアでもマルチコアでも同程度、誤差の範囲の違いといったところ。
一方、GPU性能をみてみると:
GPUベンチマークスコアではS23シリーズの方がOneplus 11よりも平均で7~8%、スコアが高くなっています。
このGalaxy版SD8Gen2搭載のGalaxy S23シリーズの性能、まとめると、CPU性能に関してはノーマル版SD8Gen2搭載機種と大きな差はないものの、GPU性能に関しては1割弱ほど高くなっている、と言えそう。
このGPU性能1割の差が実使用でどの程度体感速度の違いとして感じられるのかはまだ何とも言えません。
が、少なくとも今回のGalaxy S23シリーズのチップセット性能は過去数世代のSシリーズのようにライバル機種にベンチマーク性能で劣る、という事はなさそうです。
ちなみに、蛇足になりますが今回の「Snapdragon 8 Gen2 for Galaxy」は事実上のSnapdragon 8+ Gen2とも言えるクロックアップバージョン。そうなると、毎年年後半にリリースされる実際のSD8+Gen2は存在するのでしょうか?
データ参照:Geekbench
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