本日、ASUSが国内リリースを正式発表した同社の2022年フラッグシップ、ASUS Zenfone 9。
今日ではハイエンドスペックのコンパクト・フラッグシップというのは少なくなってきており、国内で手のひらサイズの小型ハイエンドモデル、となるとこのASUS Zenfone 9かXperia 5 IVが選択肢になると思われます。
ただ、これらの機種はASUS Zenfone 9がSnapdragon 8+ Gen1を搭載している一方で、Xperia 5 IVはレギュラーのSnapdragon 8 Gen1を搭載しており、両者の性能差は非常に気になるところ。
というわけで、今回はまず、ベンチマーク上でどの程度の性能差が出るのか、という点を見てみたいと思います。
Xperia 5 IVとAsus Zenfone 9のベンチマーク性能比較
以下はXperia 5 IVとZenfone 9の期近50回分のGeekbenchにおけるベンチマークスコアの平均:
Xperia 5 IV | Zenfone 9 | |
シングルコア 平均 | 1162 | 1276 |
マルチコア 平均 | 3331 | 4066 |
シングルコア 標準偏差 | 87 | 83 |
マルチコア 標準偏差 | 162 | 364 |
ご覧のように、シングルコアではASUS Zenfone 9の方がXperia 5 IVよりも1割ほど、マルチコアでは2割強ほどスコアが高くなっており、ベンチマーク上の両モデルの性能差は1~2割といったところです。
なお、これはSD8Gen1とSD8+Gen1の他の機種での比較でもこの程度の差は平均的と言えます。
ただ、スコアのばらつきを示すマルチコアの標準偏差ではXperia 5 IVの方がZenfone 9の半分ほどとなっており、性能の安定性という点ではXperia 5 IVの方が優秀と言えそうです。
バッテリー持ちではXperia 5 IVに軍配
以下はGSMArenaによるXperia 5 IVをASUS Zenfone 9を含むバッテリー評価:
Xperia 5 IVは6.1インチでバッテリー容量は5000mAh、ASUS Zenfone 9は5.9インチで4300mAhとかなり大きなバッテリー容量差があるので、それがそのまま電池持ちに表れていると言ってもよさそうです。
価格ではZenfone 9の完勝
Xperia 5 IVのキャリア版価格はこちらで以前紹介した通りで、ポイントやキャッシュバックをうまく組み合わせても10万円を切ることはありません。
一方、ASUS Zenfone 9は異なるメモリ・ストレージオプションが用意されていますが、Xperia 5 IVと同じ8GB/128GBモデルであれば10万円を切っています。
SD8+Gen1を搭載したZenfone 9がレギュラーのSD8Gen1搭載のXperia 5 IVより1~3万円ほど安い、ということになるので、価格面ではZenfone 9の方が割安であることは確かだと思います。
また、今後リリースされることが予想されるSIMフリー版のXperia 5 IVも過去モデルの価格からして、おそらく10万円を切ることはまずないと思われます。
カメラ性能は?
もちろん、カメラ性能など主観による評価も重要なので、ベンチマーク性能と価格だけでは比較できない部分もあると思います。
ただ、少なくとも前モデル、ASUS Zenfone 8のカメラ評価は悪くなく、カメラ性能でもZenfone 9はある程度同じDNAを引き継いでいると思われます。
また、DXOMarkのZenfone 8の評価をみてみても:
対するXperia 5 IVは:
1世代前のZenfoneとXperia 5 IVを比べてもスコア差は3ポイントなので、Zenfone 9のカメラがよほどの「劣化」をしていない限り、同モデルのカメラ性能はXperia 5 IVと同等かそれ以上、といって良いと思います。
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