ここ最近、Android 12へアップデートをしたらTwitterなどのスクロールでカクつくようになった、という報告をよく目にします。
これ、「不具合」とまではいきませんが、Android 12へアップデートをしたユーザーからの最も多い「不満」の一つと言っても良いと思います。
この問題、最初はPixel 6/6 Proのユーザーからのものが多かったのですが、その後、Android 12へアップデートされたGalaxy S21シリーズやXperia 1 III/5 IIIでも増加。
最近ではMIUI13アップデート後のXiaomi 11T/11T ProやXiaomi Mi 11 Lite 5G、Redmi Note 10 Proなどでも報告が見られます。
リフレッシュレートの切り替えが原因?
海外でも複数の報告が上がっていることが分かり、まず、これといった改善策はない模様。
ただ、どうやら複数のReddit上の報告や発生条件から判断するとこの症状は120Hzや90Hzといった高リフレッシュレートに対応している機種で、さらにリフレッシュレートが可変式だと発生することが多い、というパターンが見えてきました。
つまり、この一連のカクつきはおそらく端末を問わず、120Hz→60Hzなど、リフレッシュレートが変化する時に発生。
ただ、どうも単純にリフレッシュレートが落ちる、というだけではなく、レートが変わる瞬間に何らかのラグが発生することも原因の模様。
よって、仮にリフレッシュレートが60Hz→120Hzに「上がる」瞬間であってもカクつきを感じるケースはあるようです。
ちなみにAndroid 12アップデートが提供済みの多くの機種は比較的新しい機種で、ミッドレンジモデルでも120Hzや90Hzリフレッシュレートに対応しているものが大半です。
リフレッシュレート固定で改善
そして、この一連のカクつき問題はリフレッシュレートを固定することで改善される、という報告が散見されます。
ちなみに、リフレッシュレートの設定は機種によって異なるので、ここではその方法については触れません。
ただ、例えばXperia 1 IIIやXperia 5 IIIなどは低残像設定が120Hzリフレッシュ設定になっていますが、これをオンにしていても端末の発熱や負荷状況によっては強制的に60Hz表示になることもあるようなので、これでは「固定」になりません。
よって、最初から60Hz設定、つまり低残像設定をオフにしておいた方がカクつきもなくスムーズになることもあるようです。
これはおそらく他の端末でも同様なので、実際にリフレッシュレートを固定するとなると60Hzでの固定、ということになりそう。
そうなると、当然120Hz表示の時のような滑らかさはなくなるので、これは本来の意味での改善方法とは言えませんが、これはカクつき改善とのトレードオフの対処法ということになりそう。
いずれにせよ、「カクつき」の程度は感じ方による部分も大きいと思うので、個々でリフレッシュレートの調整や固定をして最適な設定を探してみてください。
Android 12でリフレッシュレートの変更閾値が変わった?
ちなみにこれは私の推測ですが、Android 12へアップデートをした端末では機種を問わずバッテリー持ちが大きく向上した、という報告をよく見かけます。
これについては様々な理由があるとは思いますが、その一つとしてはAndroid 12ではリフレッシュレートを変更する閾値を変更することで、以前よりも頻繁にリフレッシュレートを落したりしている部分も寄与しているのかもしれませんね。
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