
MicrosoftとSonyが開発中とされる次世代携帯ゲーム機について、搭載チップの詳細に関する新たな情報が浮上しました。MicrosoftのXbox Helix携帯機には、AMDと共同開発した専用仕様の「Medusa Halo」が採用され、Sonyの次世代携帯機「PSP 3 Handheld」をGPU性能で上回る可能性があると報じられています。
今回の情報を伝えたのは、携帯型ゲーミングPCなどのハードウェアに詳しいThe Phawx氏です。Nerd Nest Podcastへの出演時に、次世代携帯ゲーム機向けのAMD製チップについて言及したとされています。
Xbox Helix携帯機には専用仕様のAMD Medusaを採用か
情報によると、MicrosoftはXbox Helix携帯機向けに、AMDの次世代APU「Medusa Halo」または「Medusa Premium」の強化版を開発・製造するため、独自に資金を提供しているとのことです。
このチップには、省電力性を重視したZen 6c CPUコアと、次世代のRDNA 5アーキテクチャを採用した統合GPUが搭載されるとされています。
MicrosoftがAMDの一般向け製品をそのまま採用するのではなく、携帯ゲーム機向けに専用の仕様を用意することで、一般的な携帯型ゲーミングPCよりも高い性能を実現する狙いがあるようです。
また、専用チップによって将来的なゲームの要求性能にも対応できるよう、数年間にわたって十分な処理能力を確保することを目指していると伝えられています。
GPUの演算ユニット数はPSP 3の50%増し
今回の情報で特に注目されるのが、GPUの演算ユニット(CU)の数です。
リーク情報によると、Xbox Helix携帯機とSonyのPSP 3 Handheldでは、同じRDNA 5世代のGPUを採用しながら、演算ユニット数に大きな差が設けられるとされています。
| 項目 | Xbox Helix携帯機 | PSP 3 Handheld |
|---|---|---|
| GPUアーキテクチャ | RDNA 5 | RDNA 5 |
| GPU演算ユニット数 | 24 CU | 16 CU |
| CPUアーキテクチャ | Zen 6c | 詳細不明 |
| 想定消費電力 | 20~35W | 詳細不明 |
Xbox Helix携帯機のGPUは24 CU、PSP 3 Handheldは16 CUになるとされており、単純計算ではMicrosoftの製品が50%多い演算ユニットを搭載することになります。
特に消費電力を20~35W程度まで引き上げて動作させる場合、GPUの演算能力の差がゲーム性能にも大きく影響する可能性があります。
ただし、GPUの演算ユニット数だけで実際のゲーム性能が決まるわけではありません。動作クロックやメモリ帯域、電力制御、冷却性能なども関係するため、現段階でXbox Helix携帯機が実際にどれほど優位になるかは分かりません。
Steam Deck 2には専用チップを提供せず?
今回のリークでは、次世代の一般向け携帯型ゲーミングPCについても興味深い情報が伝えられています。
AMDの専用チップを採用するための契約や開発投資を行わないメーカーは、標準的なRyzen Z3シリーズを利用することになるとされています。
このチップはZen 6 CPUコアと、性能を抑えたRDNA 4m GPUを組み合わせた構成になるとのことです。
また、Valveは次世代Steam Deck 2向けに、SonyへPSP 3 Handheld用のカスタムチップを提供できないか打診したものの、Sony側から断られたとも伝えられています。
この情報が正しければ、Sonyは自社の携帯ゲーム機向けチップを他社製品に提供することに慎重な姿勢を示していることになります。
その結果、次世代Steam Deckなどの一般向け製品は、MicrosoftやSonyのように専用チップを確保できず、標準的なAMD製APUを採用する可能性があるようです。
現時点では未確認情報、実際の性能差は不透明
今回の情報が事実であれば、MicrosoftはXbox Helix携帯機に専用設計の高性能APUを投入することで、Sonyの次世代携帯ゲーム機に対してGPU性能で優位に立とうとしている可能性があります。
一方、今回の内容はThe Phawx氏の発言をもとにしたリーク情報であり、Microsoft、Sony、AMDのいずれも正式に仕様を発表したわけではありません。また、PSP 3 Handheldという製品名や16 CUというGPU構成についても、現時点では確定情報ではありません。
携帯ゲーム機は消費電力や発熱、バッテリー駆動時間との兼ね合いが重要になるため、単純なGPU性能だけでなく、実際にどの程度の電力で動作させられるかも大きなポイントになりそうです。
