
Googleは、ブラウザー「Chrome」の拡張自動入力機能について、Gmailに保存された情報を利用できる機能の展開を開始しました。生成AI「Gemini」とPersonal Intelligenceを活用し、オンラインフォームへの入力時に、注文番号や荷物の追跡情報、航空便の予約情報などを自動的に提案します。
従来の自動入力機能が主に氏名や住所、電話番号などを対象としていたのに対し、今回の機能ではメールに記載された情報も活用できる点が特徴です。ただし、現時点での提供対象は米国のユーザーに限られています。
Gmailから必要な情報を取得して自動入力
Chromeの拡張自動入力機能は、フォームに入力する内容に応じて、Gmailなどに保存された個人情報を参照し、必要な情報を提案します。Googleによると、GeminiとPersonal Intelligenceを利用することで、注文番号や配送状況の追跡情報、航空便の予約情報などを入力時に提示できるようになります。

例えば、海外旅行で渡航先のデジタル入国カードを記入する場合、航空便の便名や宿泊先の住所が必要になることがあります。これまでは予約確認メールを開いて情報を探し、フォームに戻ってコピー&ペーストする作業が必要でした。
今回の機能を利用すれば、Gmailに届いた予約情報などをもとに、必要な項目をChrome側で提案できます。メールと入力フォームを何度も行き来する手間を減らせるため、旅行の手続きやオンラインショッピングなどで役立ちそうです。
なお、この機能は2026年7月ごろからテストが確認されていましたが、今回Googleが提供開始を発表しました。
プライバシーへの配慮と利用条件
メールに含まれる個人情報を扱う機能だけに、プライバシー面も気になるところです。Googleは、機密データを暗号化して保護すると説明しています。また、ユーザー自身が機能の有効・無効を選択し、設定を管理できるとしています。
ただし、具体的にどの情報が参照対象になるのか、また各データがどのような条件で提案されるのかについては、利用時の設定や対応状況を確認する必要があります。
米国で提供開始、PC・Android・iOSに対応
今回の機能は、米国のユーザーを対象に展開が始まっています。対応プラットフォームは、デスクトップ版Chrome、Android版Chrome、iOS版Chromeです。
利用にはPersonal Intelligenceを有効にする必要があります。米国以外の国や地域への提供時期について、Googleは現時点で具体的な予定を明らかにしていません。
Gmailに保存された予約情報や注文情報をブラウザーの自動入力に活用できれば、日常的なフォーム入力を効率化できそうです。今後、提供地域が拡大するかどうかも注目されます。

