次世代PS6はPath Tracingをハードウェア対応へ、DLSS 5に相当する技術も搭載か

次世代ゲーム機として登場が期待されているPlayStation 6(PS6)では、現行のPlayStation 5を大きく上回るグラフィックス表現が実現される可能性があります。海外メディアGameGPUは、PS6がフルPath Tracing(パストレーシング)をハードウェアレベルでサポートし、さらにDLSS 5に相当する次世代のアップスケーリング技術にも対応すると報じています。

PS5世代から大きく変わる光の表現

Path Tracingは、従来のレイ トレーシングよりも幅広く光の動きをシミュレーションする技術です。光源から発せられた光が物体に当たり、反射や拡散を繰り返しながら周囲を照らす過程までリアルタイムで計算することで、より自然な陰影や間接光を再現できます。

現在のゲーム機では、レイ トレーシングを利用して影や反射など一部の処理を高度化する手法が中心ですが、Path Tracingではシーン全体の光の挙動を包括的に計算することが特徴です。

そのため、PS6で本格的なPath Tracingがハードウェア標準として利用できるようになれば、照明や反射、間接光などの表現はPS5世代から大きく進化する可能性があります。

AMDとの協力で専用ハードウェアを開発か

このグラフィックス性能を支えるのが、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)とAMDの協力によって開発される次世代カスタムプロセッサだとされています。

GameGPUによると、新しいGPUはAMDのRDNA 5をベースとし、Path Tracingに関連する処理をハードウェアレベルで最適化するとのことです。具体的には、グローバルイルミネーションや光の拡散、間接的な遮蔽などの計算を効率的に処理できる構成になるとされています。

こうした処理をGPU側で高速化できれば、ゲーム開発者が複雑なライティング環境を構築する際の負担軽減にもつながります。従来のように、あらかじめ計算した光源情報をゲーム内に組み込むベイク処理への依存を減らせる可能性もあります。

PSSRの進化で高負荷な映像表現を維持

もっとも、Path Tracingは非常に計算負荷の高い技術です。そこで重要になるのが、PlayStation Spectral Super Resolution(PSSR)のさらなる進化です。

PS6ではPSSRの次世代版が導入され、AIを利用したアップスケーリングによって、高負荷なPath Tracingを利用するゲームでもフレームレートを維持しやすくなるとされています。

これが実現すれば、開発者は単純にポリゴン数やシーンの密度を落とすのではなく、より複雑なライティングや天候表現を組み込んだゲームを設計できるようになるかもしれません。

現時点ではPS6の仕様として正式発表された情報ではない点には注意が必要ですが、もし今回報じられたハードウェア構成が実現すれば、PS6は単純な性能向上だけでなく、光の表現そのものを大きく変える世代になる可能性があります。

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