
Googleの最新フラッグシップスマートフォン「Pixel 11 Pro」を購入した一部のユーザーから、起動直後に「発熱のためシャットダウンします」という警告が表示され、再起動を繰り返す無限ループに陥るという深刻な不具合が報告されています。
海外のニュース投稿サイト「Reddit」では、この現象に頭を悩ませるユーザーたちの声が寄せられています。
端末は冷えているのに「発熱警告」でシャットダウン
投稿者によると、Pixel 11 Proを購入して数日間は正常に動作していたものの、ある日突然、起動してからわずか数秒で「熱のため終了します」というメッセージが表示され、強制終了するようになってしまったとのことです。
端末自体はまったく熱を持っておらず、冷えた状態であるにもかかわらず警告が出るため、物理的な過熱ではなくシステムの誤検知やセンサーのトラブルが疑われます。
セーフモードでの起動やリカバリーモードからの操作も試みたものの、操作を行う前に端末がオフになってしまうため、ユーザー側での対処が不可能な「文鎮化」状態に陥っています。
報告は1件にとどまらず同様の被害が複数確認
この問題は投稿者個人にとどまらず、スレッド内や関連するコミュニティでも同様の症状を訴える声が上がっています。
あるユーザーは「購入から7日間は問題なく使えていたが、本体が冷えている状態にもかかわらず突然発熱シャットダウンのループに入った」と報告しています。また、セットアップ後わずか数時間で現象が発生し、起動から数十秒で電源が落ちてしまうためバックアップすら取れない状況になった事例もあります。これらの報告から、初期出荷分の一部端末において同様の症状が散見されていることが分かります。
サポート対応の難しさと基板交換への懸念
投稿者がGoogleのサポートに連絡したところ、「端末のアップデート」や「初期化(ファクトリーリセット)」といった標準的な手順を完了するよう求められたそうです。しかし、操作画面が開く前に電源が落ちてしまうため実行できず、その旨を動画で証明しても規定通りの手順を求められるという、対応のいたちごっこが発生していました。
最終的に修理窓口(認定サービスショップ)へ持ち込んだところ、メイン基板(マザーボード)の交換が必要だと診断されたようです。同様に修理窓口を訪れた別のユーザーも基板交換を案内されていますが、発売直後のため予備パーツの在庫がなく、修理に長期間待たされることや、防水性能の低下への不安から返品手続きへ切り替えるケースも見られます。
通常とは異なる症状から推測される不具合の原因
スマートフォンにおける発熱に伴う強制終了自体は、カメラでの高画質動画撮影時や負荷の高いゲームプレイ時などに比較的多く見られる現象です。しかし、今回の事例のように「電源を入れた直後の冷えている状態」で即座に発熱シャットダウンが働くケースは極めて異例といえます。
一般的な過熱保護であれば、内部の温度センサー(サーミスタ)が実際の温度上昇を検知して作動します。起動直後から異常な温度判定が下される場合、温度センサー自体の故障や、マザーボード上の回路不良、あるいは基板上のチップ制御における重大な初期不良が発生している可能性が考えられます。
ソフトウェアアップデートのみでの解決は難しく、ハードウェアの修理や本体交換が必要となるケースが多いとみられます。購入直後に不審な挙動が見られた場合は、早めに購入元へ返品や交換を相談するのが賢明です。


