
Googleは9月15日、PixelスマートフォンとPixel Watch向けの9月のPixel Dropの配信を開始しました。今回のアップデートはAndroid端末全体ではなくPixelシリーズを対象としたもので、Pixel 6以降の比較的古いモデルにも多くの新機能が提供されます。特に、詐欺メッセージへの対策が日本を含む複数地域へ拡大された点が大きな変更です。
Pixel 6以降で新機能を利用可能
今回のPixel Dropでは、スマートフォン向けに4つ、Pixel Watch向けに2つ、合計6つの新機能や改善が追加されます。
注目したいのは、2021年10月に発売されたPixel 6も幅広く対象に含まれていることです。最新のPixel 11 Proだけでなく、約5年前のモデルでも今回のアップデートによる恩恵を受けられます。
Pixel向けの大型アップデートでは、最新モデルだけに新機能が集中するケースもありますが、今回のPixel Dropは比較的古い端末までサポート範囲が広いのが特徴です。
詐欺検出が日本にも拡大
今回のアップデートで特に実用性が高いのが、詐欺検出機能の拡張です。
メッセージアプリ向けの詐欺検出では、通知の中で詐欺の可能性があるチャットを警告できるようになりました。対象地域には日本も含まれており、米国、英国、オーストラリア、カナダ、シンガポール、インド、ドイツ、メキシコ、フランスなどへ展開されます。対応言語は7言語です。

さらに、Gboardを使っている場合は、キーボード上で入力・表示される内容についても詐欺の可能性を警告する機能が追加されます。ただし、こちらは現時点では米国限定で、10言語に対応しています。Gboard以外のキーボードでもKeyboard Suggestionsを介して利用できるとされています。
日本では通知上の詐欺検出が利用可能になる一方、Gboard内の警告機能はまだ対象外という地域差があります。
Pixel VIPsも大幅に刷新
連絡先を登録して利用するPixel VIPsもアップデートされます。
ウィジェットが再設計・拡張され、ワンタップで電話やメッセージを送れるほか、未読または緊急性の高いメッセージを示す通知バッジにも対応します。画面下部にはプロフィールを切り替えるためのフローティングメニューも追加されます。
対象はPixel 6以降で、地域や言語を問わず提供されます。ただし、Contacts 4.77.11以降とPixel VIPsのバージョン2.0以降が必要です。
ハリー・ポッター仕様のテーマも登場
機能面だけでなく、Pixelの外観を変更できる期間限定コンテンツも用意されています。
「Harry Potter Audiobook Packs」では、1回の操作で壁紙、アイコン、サウンドをまとめて変更できます。Audibleのフルキャスト版作品と連動したコンテンツで、Pixel 6以降が対象です。対象ユーザーにはAudibleの2カ月無料トライアルも提供されます。
テーマはホグワーツへ向かう場面、ヒッポグリフからの脱出、クィディッチでのダイブをモチーフにした3種類が用意されています。
ただし、このテーマパックは常設ではなく、12月31日までの期間限定です。Audibleのトライアルについては2027年1月24日までとなっています。
Pixel Watchにも2つの新機能
Pixel Watch向けにもアップデートが用意されています。
Pixel Watch 4以降では「Raise to Talk」のジェスチャー処理が改善され、さらにPixel Watch 3以降では片手操作による通知トレイの操作が拡張されます。画面を片手でピンチすることで、通知トレイを開いたりスクロールしたりできるようになります。
一方、Pixel Tabletは今回やや扱いが異なります。Pixelシリーズ全体への展開となっているものの、2種類の詐欺検出機能は対象外です。そのためPixel Tabletでは、Pixel VIPsやテーマ関連のアップデートは利用できますが、今回追加された詐欺対策は利用できません。
今回のPixel Dropは、目新しい機能を大量に追加するタイプのアップデートではありません。しかし、Pixel 6のような旧モデルまで幅広く新機能を提供している点は大きな特徴です。特に日本では詐欺メッセージへの警告機能が対象地域に加わったことで、日常的な安全性を高めるアップデートとして注目できそうです。


