Galaxy S27 Ultra、Polar ID顔認証を見送る可能性が高まる

Samsungの次期フラッグシップ「Galaxy S27 Ultra」に、高度な3D顔認証技術「Polar ID」が搭載されるとの噂が浮上していましたが、ここにきて実現しない可能性が高まっています。Samsungが関連技術を研究・検証していたこと自体は事実とみられるものの、現時点では製品への採用を示す具体的な動きは確認されていません。

Polar ID搭載説に待った

Polar IDは、光学技術企業のMetalenzが開発する顔認証技術です。偏光を利用したセンシングとメタサーフェス技術によって顔の立体的な情報を取得し、従来のカメラを使った顔認証よりも高いセキュリティを実現できるとされています。

さらに、AppleのFace IDのように大型のセンサー類をディスプレイ上部に配置する必要がないとされているため、Galaxyシリーズに採用されれば、ベゼルやパンチホールを維持したまま高度な3D顔認証を実現できる可能性がありました。

しかし、リーカーのkro氏は、Galaxy S27 UltraにPolar IDや専用の顔認証ハードウェアが搭載されることを裏付ける具体的な情報は現時点で存在しないと指摘しています。

Samsungが技術をテストしていたのは事実か

今回の噂が広がった背景には、Samsungが実際にMetalenzの技術を検証していたことがあります。

Samsungの半導体部門であるSystem LSIは、昨年、Metalenzの光学技術や偏光センシング技術をテストしていたとされています。また、MetalenzはSamsungのISOCELL Vizion部門とも協力しており、将来的にSamsungのスマートフォンへ採用されるのではないかとの見方につながっていました。

ただし、ここで重要なのは、こうした検証があくまで研究開発段階のものだったという点です。

半導体部門が新しい技術をテストしたからといって、それがそのままスマートフォン事業部門による製品採用につながるわけではありません。Galaxy S27 Ultraへの搭載を決定するには、コストや消費電力、製造面での実用性など、別の条件もクリアする必要があります。

Galaxy S27 Ultraは指紋認証を継続か

現時点では、SamsungはGalaxy S27 Ultraでも従来の生体認証方式を継続する可能性が高そうです。

具体的には、ディスプレイ内蔵型の超音波式指紋センサーを主要な生体認証手段として採用し、顔認証については従来と同じカメラ方式を組み合わせる構成が予想されています。

超音波式指紋センサーは高速かつ信頼性が高く、Samsungにとってすでに実績のある技術です。新たな専用顔認証ハードウェアを追加しなければ、部品点数や製造コストを抑えられるというメリットもあります。

Galaxy S27 Ultraでは、カメラ構成についてもコストを意識した変更が検討されているとされており、Samsungは次期Ultraモデルで性能向上と価格のバランスを慎重に調整している可能性があります。

現段階では、Galaxy S27 UltraへのPolar ID搭載を完全に否定することはできません。今後、別のGalaxyモデルで採用される可能性も残されています。ただ、少なくとも現時点の情報を見る限り、Galaxy S27 UltraでSamsungがいきなり高度な3D顔認証へ移行する可能性は低くなってきたようです。

AppleのFace IDのような本格的な顔認証を、パンチホールや大きなノッチなしで実現できる技術だけに、Polar IDの今後の展開には引き続き注目したいところです。

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