
すでに発売中で、今年4月に米連邦通信委員会(FCC)の認証を通過していたソニーの最新フラッグシップモデル「Xperia 1 VIII」ですが、昨日、同モデルがFCC認証を再び取得したことが判明しました(FCC ID: PY7-30515Z)。
発売済みの端末が再認証を受けるのは珍しいケースですが、公開された資料からその理由が明らかになっています。
■ 目的は「衛星通信」の米国対応
今回提出されたFCCの資料(Class II Permissive Change)によると、再認証の目的はFCCの規則に基づく「Supplemental Coverage from Space(SCS)」のサポート追加です。SCSとは、地上の基地局の電波が届かない圏外エリアを衛星でカバーするための、米国内における通信の仕組みを指します。

日本ではすでに3大キャリア(au、ソフトバンク、NTTドコモ)がスマートフォンとStarlink衛星を直接つなぐサービスを提供しており、国内版のXperia 1 VIIIもこの衛星通信に対応しています。今回のFCC再通過は、米国内においてもこの衛星通信サービスを合法的に利用できるようにするための法的手続きとなります。
なお、Xperia 1 VIIIは米国では販売されておらず、このFCC IDのモデルは国内向けモデルのものです。よって、今回の認証通過はあくまで日本国内モデルが米国でも衛星通信に対応するためのものです。
■ ハードウェア変更なし、ソフトウェアで解禁

資料内には「SCS機能はソフトウェアアップデートのみで追加される」と明記されており、通信における高周波(RF)特性への影響もないとされています。つまり、4月に認証を通過し市場に出回っているXperia 1 VIIIは、当初から衛星通信を行うハードウェア能力を備えていたことになります。
今回は機器の部品や構造を変更することなく、ソフトウェアの更新によって米国の電波法に基づく衛星通信機能が解禁された形です。
■ 圏外での安心感がさらに向上
今回の認証通過により、Xperia 1 VIIIは米国内でも法的な要件をクリアし、現地の通信キャリアが展開する衛星通信ネットワークを利用して、圏外でも通信を行えるようになります。日本国内だけでなく、米国滞在時にもより広範囲でシームレスな通信インフラの恩恵を受けられることになりそうです。


