
Qualcommの次世代フラッグシップSoCとされる「Snapdragon 8 Elite Gen 6 Pro」のAnTuTuベンチマーク結果とされる画像が流出しました。AnTuTu V11での総合スコアは483万5412点に達しており、現行世代のSnapdragon 8 Elite Gen 5と比較してもかなり高い数値です。まだ正式発表前の初期段階の結果ではありますが、次世代ハイエンドスマートフォンの性能を占うデータとして注目されます。
Snapdragon 8 Elite Gen 6 Proは483万5412点を記録
今回のスコアは、著名リーカーのDigital Chat Station氏が公開したものです。AnTuTu V11.1.4上で「QTI SM8975」とされる未発表チップが計測され、総合スコアは483万5412点となっています。

SM8975については、これまでのリークからSnapdragon 8 Elite Gen 6 Proに該当するとみられています。ただし、QualcommはまだこのSoCを正式発表しておらず、最終的な製品名についても確定していません。
今回のスコアの内訳は以下の通りです。
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 総合 | 4,835,412点 |
| CPU | 1,368,930点 |
| GPU | 1,854,826点 |
| メモリ | 非公開 |
| UX | 非公開 |
CPUスコアは136万8930点で、内訳は算術演算が32万633点、共通アルゴリズムが31万8984点、マルチコア性能が63万9306点、CPU AI性能が9万7点となっています。
GPUには「Adreno 850」が採用されるとされ、GPUスコアは185万4826点に達しています。
Snapdragon 8 Elite Gen 5の平均と比べると約2割高い
今回の結果がどれほど高いのかを判断するため、現行のSnapdragon 8 Elite Gen 5と比較してみます。
2026年6月のAnTuTu公式ランキングを見ると、Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載機では、通常モデルでおおむね375万~414万点程度のスコアが確認できます。iQOO 15 Ultraは414万2923点、iQOO 15は405万2100点、vivo X300 Ultraは396万4767点、realme GT8 Proは395万8736点などとなっています。
また、Snapdragon 8 Elite Gen 5のAnTuTu V11スコアについて、複数の端末・測定結果を集計したデータでは約394万2923点が一つの目安となっています。ユーザーによる実測値には337万点台から392万点台まで幅があるため、端末の冷却性能やメモリ構成などによってスコアが変動することにも注意が必要です。
これを踏まえて、Snapdragon 8 Elite Gen 5の代表的な水準を約390万~400万点と考えると、今回のSnapdragon 8 Elite Gen 6 Proとされる483万5412点は、約20~24%ほど高い計算になります。
| SoC | AnTuTu V11の目安 | 比較 |
| Snapdragon 8 Elite Gen 5 | 約390万~400万点 | ― |
| Snapdragon 8 Elite Gen 6 Pro | 483万5412点 | 約20~24%高い |
ただし、これはあくまで世代間の大まかな比較です。AnTuTuのスコアは端末の冷却性能、RAM、ストレージ、電力設定などにも左右されるため、SoC単体の性能差をそのまま示すものではありません。
GPU性能の伸びが特に大きくなる可能性
今回の結果で特に目を引くのがGPUです。
Snapdragon 8 Elite Gen 6 ProとされるチップのGPUスコアは185万4826点。一方、Snapdragon 8 Elite Gen 5では、AnTuTu V11のGPUスコアはおおむね140万~150万点台が中心です。実際、2026年6月のAnTuTu公式ランキングでは、iQOO 15 Ultraが152万7203点、iQOO 15が144万4158点、realme GT8 Proが145万9843点となっています。
単純比較すると、GPUだけで2~3割程度上回る可能性があります。
今回のリークではAdreno 850がGPUとして記載されています。これまでの情報では、通常版のSnapdragon 8 Elite Gen 6には少し性能を抑えたAdreno 845が搭載され、Pro版にはAdreno 850が採用されるとの見方が出ています。
そのため、Gen 6 Proは単なるCPU性能の向上だけでなく、ゲームや3D処理などGPU負荷の高い用途で大きな性能向上を狙ったモデルになる可能性があります。
ただし、483万点はまだ正式な実力とは言えない
今回の結果はかなり強烈ですが、現段階では慎重に受け止める必要があります。
そもそもSnapdragon 8 Elite Gen 6 Pro自体が未発表であり、今回のスコアも市販端末による正式なレビュー結果ではありません。さらに、AnTuTu側からは今回のスコアをバックエンド上で確認できないとの指摘も出ており、スクリーンショットだけでは独立した検証ができない状況です。
また、正式な製品版では動作クロックや消費電力、冷却システムなどが変更される可能性もあります。実際のスマートフォンでは、ベンチマークの瞬間的な最高性能だけでなく、発熱による性能低下をどの程度抑えられるかも重要です。
それでも、今回の483万5412点が実際の性能に近いものであれば、Snapdragon 8 Elite Gen 6 Proは現行のSnapdragon 8 Elite Gen 5から大幅な性能向上を果たす可能性があります。
Snapdragon 8 Elite Gen 5は現在でもAnTuTuで400万点前後を狙えるトップクラスのSoCですが、それをさらに80万~90万点近く上回ることになります。特にGPU性能の伸びが大きいとすれば、2027年のハイエンドスマートフォンではゲーム性能が新たな段階に入る可能性もありそうです。
なお、Qualcommによる正式発表はまだ行われていないため、今回の483万点という数字は現時点では参考値として見るのが妥当でしょう。今後、実機によるAnTuTu V11の測定結果が出てくれば、Snapdragon 8 Elite Gen 5からどこまで性能が伸びたのか、より正確な比較ができそうです。

