
ソニーがレコードプレーヤーを紹介するSNS投稿を行ったところ、PlayStation 5向けパッケージ版ゲームの将来的な縮小方針に反発するユーザーから批判の声が相次いでいます。
批判の中心となっているのは、「アナログレコードという物理メディアは推進する一方で、ゲームソフトの物理メディアは縮小するのは矛盾している」という点です。
レコードプレーヤーの宣伝が思わぬ波紋
話題となったのは、ソニーがBluetooth対応レコードプレーヤー「PS-LX3BT」を紹介したSNSへの投稿です。
この製品は、アナログレコードを楽しみたいユーザー向けに展開されているオーディオ機器ですが、この投稿に対しゲームファンから多くの批判的なコメントが寄せられました。
中でも、「皮肉だ」「空気が読めていない」といった反応が目立ち、PS5のパッケージ版ゲームディスク縮小方針との整合性を疑問視する声が広がっています。
「物理メディアはまだ需要がある」との指摘
ソニーは先日、2028年初頭をめどにPS5向けゲームディスクの生産体制を縮小し、Blu-ray製造設備を別用途へ転用する計画を明らかにしました。
同社はその理由として、ユーザーの多くがPlayStation Storeを利用したダウンロード版を選択していることを挙げています。
一方で、今回のレコードプレーヤーの宣伝を受け、ユーザーからは「音楽業界でも配信サービスが主流になったにもかかわらず、レコード市場は今も成長を続けている」との指摘が相次いでいます。
アナログレコードは所有する楽しさやジャケットデザイン、将来的に売買できる資産性などが評価され、近年は新譜や限定版も数多く発売されています。
そのため、「ゲームソフトのパッケージ版にも同じような需要が残るのではないか」と考えるユーザーは少なくありません。
コレクター向けパッケージ版継続の可能性も
一部の業界関係者は、ソニーがすべての物理メディアを完全に廃止するわけではないとの見方を示しています。
現時点では、2028年以降も既存タイトルのディスク生産は一定期間継続するとみられており、PS5や将来のPS6向けタイトルについても、数量限定のコレクターズエディションなどは物理メディアで販売される可能性があるとの見方もあります。
完全なデジタル専用へ移行するのではなく、コレクター需要を考慮した形で物理メディアを残す選択肢も十分考えられます。
部門は異なるものの、タイミングの悪さは否めず
もっとも、レコードプレーヤーを展開するソニーのオーディオ事業と、PlayStation事業は別組織で運営されており、マーケティングもそれぞれ独立して行われています。
そのため、今回のSNS投稿がPlayStationの方針を意識して行われたわけではないと考えられます。
それでも、ゲームディスク生産縮小の発表直後というタイミングだったこともあり、「物理メディアを大切にする姿勢に一貫性がない」と受け止めたユーザーが多かったようです。
ゲーム市場ではダウンロード版の比率が年々高まっていることは事実ですが、パッケージ版を好むユーザーやコレクター層も依然として存在します。今回の反応は、物理メディアに対する一定の需要が今なお根強く残っていることを改めて示す出来事となったと言えそうです。


