
Googleが独自開発するTensorチップは、Pixelシリーズの大きな特徴として約5年間採用されてきました。しかし、その評価は決して一枚岩ではないようです。
Android Authorityが実施したアンケート調査では、「GoogleはTensorの開発を継続すべきか」という質問に対し、約7割の回答者が否定的な意見を示したことが明らかになりました。
約7割が「Tensorは終了すべき」と回答

今回の調査はAndroid Authorityの読者を対象に行われ、約1,700票が集まりました。
結果は以下の通りです。
- Tensorプロジェクトは終了すべき:69.2%
- Tensor開発を継続すべき:31%
約7割の回答者が「GoogleはTensorを成功させられていない」と考えており、多くのPixelユーザーやAndroidファンが現状のTensorに不満を抱いていることがうかがえます。
性能や発熱、バッテリーへの不満が目立つ
Android Authorityは、TensorシリーズについてAIや機械学習機能の強化という目的は一定程度果たしてきた一方で、性能面では課題が残っていると指摘しています。
特に読者からは、
- バッテリー持ち
- 発熱
- CPU・GPU性能
- AI性能が競合との差別化につながっていない
といった点への不満が数多く寄せられました。
中でも支持を集めたコメントでは、「TensorはAI性能を最大の強みとしているにもかかわらず、最新のSnapdragonやAppleのAシリーズはAI性能でも遜色なく、それでいてCPU・GPU性能や電力効率ではTensorを大きく上回っている」と厳しく評価されています。
また、「新しいソフトウェア機能が最新Pixel限定になり、まだ十分使える旧モデルでは利用できないことに失望した」という声も見られました。
一方でTensor継続を支持する声も
もちろん、Tensorを支持するユーザーも少なくありません。
約3割の回答者は「メリットがデメリットを上回る」として、Googleは独自チップ開発を続けるべきだと回答しています。
読者の中には、「Appleも独自チップを軌道に乗せるまで時間がかかった。GoogleもTensorを継続して育てるべきだ」といった意見もあり、長期的な視点でGoogleの取り組みに期待する声も寄せられています。
Pixel 11ではTensor G6を採用する見込み
これまでのリーク情報によると、今夏発表が見込まれるPixel 11シリーズには、新しいTensor G6が搭載される見込みです。
Tensor G6ではCPU性能の向上が期待されている一方、GPUについては大幅な進化ではなく、比較的小規模なアップグレードにとどまるとの見方もあります。
また、Android Authorityが別に実施したアンケートでは、「Pixel 11シリーズに最も期待すること」として最も多かった回答は「バッテリー持ちの改善」で52%を占めました。続いて「パフォーマンスの向上」が23%となっており、多くのユーザーがTensorの性能や電力効率の改善を求めていることが分かります。
Tensorの評価は今後のPixel 11で変わるか
GoogleはAI機能を差別化の柱としてTensorシリーズを開発してきましたが、現時点では性能や電力効率の面で競合との差を指摘する声が少なくありません。
今回のAndroid Authorityによる調査は読者アンケートであり、すべてのPixelユーザーの意見を反映するものではありません。しかし、Tensorに対して厳しい見方をするユーザーが少なくないことを示す結果となりました。
Pixel 11シリーズで採用されるとみられるTensor G6が、こうした評価を覆すだけの進化を見せられるのかにも注目が集まりそうです。
