
シャープが正式発表したフラッグシップスマートフォン「AQUOS R11」には、最新チップセットとして「Snapdragon 8s Gen 4」が搭載されています。前モデルのSnapdragon 7+ Gen 3からは順当な進化と見られていましたが、今回、その内部構成に関して気になる点が浮上しています。
公式スペックに記載された“ヘキサコア構成”
シャープ公式サイトの仕様表によると、AQUOS R11に搭載されるSnapdragon 8s Gen 4は「3.2GHz+2.8GHz+2.0GHz」のヘキサコア(6コア)構成とされています。

一般的にハイエンド〜準ハイエンド向けSoCはオクタコア(8コア)構成が主流であることから、この点はやや異例です。
一方で、同じSnapdragon 8s Gen 4を搭載する他機種では、3.21GHzのプライムコア1基に加え、3.01GHzコア×3、2.80GHzコア×2、2.02GHzコア×2というオクタコア構成が確認されており、構成自体が大きく異なっています。

この違いから、AQUOS R11では一部コアが無効化されている、あるいは仕様として削減されている可能性が指摘されています。
同一チップでも構成違い?性能への影響は
もし他機種と同様のフル構成を前提としたSnapdragon 8s Gen 4であれば、AQUOS R11の構成はコア数が2基少ないことになります。特に中高クロック帯のコアが削られている場合、マルチコア性能に影響が出る可能性があります。
仮に通常版で使用されている3.01GHzクラスの高性能コアが一部無効化、または2.80GHzや2.02GHz帯へと制限されているとすれば、ピーク性能だけでなく持続性能にも差が生じることが考えられます。
Snapdragon 8s Gen4は昨年のハイエンド向けチップセット、Snapdragon 8 Eliteの廉価版チップとして展開されたチップセットですが、今回のスペック情報からするとAQUOS R11に搭載の同チップはSnapdragon 8 Eliteの廉価版のさらに劣化版、ということに。
ベンチマークや実使用への影響は未知数
現時点では、シャープ公式スペック表に詳細なコア構成の説明はなく、あくまでクロック表記のみが確認できる状態です。そのため、実際にSoC自体が別バージョンなのか、あるいは電力制御や設計上の制限なのかは明確ではありません。
ただし、CPU構成の違いが事実であれば、ベンチマークスコアに差が出る可能性は十分にあります。また、アプリの起動速度やマルチタスク性能といった実使用シーンでも、体感差につながるケースも考えられます。
Snapdragon 8s Gen 4という同一名称ながら、内部構成に違いがあるのかどうか。今後、実機レビューや詳細な解析によって、その実態が明らかになるとみられます。
