今月初めにて正式発表、すでに中国ではリリース済みとなっているモトローラの最新フラッグシップ、Motorola Edge X30。
そして昨日発表されたシャオミの最新フラッグシップ、Xiaomi 12 Pro。
(中国での発売は12月31日からとのこと)
両モデルとも国内での発売予定は未定ですが、来年以降、Snapdragon 8 Gen1を搭載してリリースされるであろうXperia 1 IVやGalaxy S22、AQUOS R7といった日本でのリリースがほぼ確実なモデルの性能を占う上で非常に気になる存在です。
しかし今回、このMotorola Edge X30とXiaomi 12 Proでは同一チップを搭載しながらもベンチマーク上の性能においては大きな違いがある事が判明しました。
Xiaomi 12 Proのベンチマークスコア↓
Moto Edge X30のベンチマークスコア↓
パッと見ただけでもMotoroka Edge X30のベンチマークスコアは平均的にXiaomi 12 Proよりも低めであることが分かります。
ただ、それよりも気になるのは測定毎のスコアのバラつきの違い。
期近50回分のスコアの平均値、中央値、そして標準偏差を出すと:
Xiaomi 12 Pro | Moto Edge X30 | |
シングルコア平均 | 1188 | 1138 |
シングルコア中央値 | 1180 | 1195 |
シングルコア標準偏差 | 34 | 121 |
マルチコア平均 | 3669 | 3383 |
マルチコア中央値 | 3687 | 3547 |
マルチコア標準偏差 | 104 | 502 |
マルチコアで1割弱の性能差があることが分かりますが、それよりも注目してほしいのは標準偏差。
Moto Edge X30のスコアの標準偏差はシングルコアでXiaomi 12 Proの約3倍、マルチコアでは約5倍となっています。
標準偏差は平均との差の平均、つまりこの場合は、スコア測定毎に出るベンチマークスコアのバラつきの大きさを示しています。
つまり仮に平均値が同じでもこの標準偏差が大きいということは性能がそれだけ不安定とも言えます。
今のところSnapdragon 8 Gen1を搭載して正式発表されているのはこれら2モデルだけなので、どちらの性能が同チップの性能を正確に表しているのかは不明です
一方、Xiaomi 12 Proは正式発表前から発熱管理を一つの売りとしており、この点についてはゲームプレイ時の性能にもすでに表れている模様。
そういった意味ではXiaomi 12 Proの方が「特別」なのかもしれません。
だとすると、来年のSnapdragon 8 Gen1の平均的なベンチマークスコアはMoto Edge X30と同程度でかなり不安定、という可能性もありそうです。
ソース:Geekbench
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