
日本ではいよいよ6月11日に発売を迎えるソニーの最新フラッグシップモデル「Xperia 1 VIII」。一足早く発売された香港や台湾の市場では、すでに実機を手にした一般ユーザーから多くのレビューが寄せられています。今回は現地の掲示板やSNSから、リアルな評価をまとめました。特に指摘の多いソフトウェアの未熟さや発熱の報告など、気になる点を中心にお伝えします。
側面のグリップ感は最高評価
Xperia 1シリーズはマークV以降、背面ガラスに独自のテクスチャー加工を施して滑りにくさを実現してきました。最新作となる本機では、これが「鉱石コーティング」へとさらに進化しています。

特に評価が高いのが側面のフレーム部分です。ザラザラとした粗めの加工により「ケースなしでも全く滑らない」と絶賛されており、側面に刻印されたロゴも高級感を演出していると好評です。
一方で、歴代モデルで親しまれてきたカメラの一文字配列が「三角配列」に変更された点については、「見慣れると悪くない」「少し不格好になった」とファンの間でも意見が分かれているようです。
新AI処理などソフトウェアの未熟さが波紋を呼ぶ
今回、最も大きな仕様変更となったのがカメラ周りです。望遠レンズが大型センサーへと刷新され、ベースの画質自体は大きく向上したと評価されています。

しかし、海外コミュニティで厳しい意見が集まっているのが、新搭載の「AI Camera Assistant」による画像処理です。暗部を無理に明るく持ち上げる傾向があり、全体的にコントラストが低いのっぺりとした写真になりやすいと報告されています。
そのため、「ソニーらしい自然な空気感が失われた」「AI補正を完全にオフにする機能が欲しい」と、ソフトウェアの調整不足を指摘する声が相次いでいます。
懸念される発熱とカメラアプリの不具合

ソフトウェアがまだ成熟していないためか、いくつか気になる不具合も報告されています。代表的なものがカメラアプリの起動遅延です。
特定のズーム倍率のままアプリを最小化すると、再度開こうとした際に復帰に時間がかかるという、バグに近い挙動が確認されています。
さらに懸念されているのが発熱問題です。屋外でのカメラ撮影時や初期設定時に、本体がかなり熱を持つという報告が多数上がっています。ベイパーチャンバーによる放熱対策は施されていますが、ピーク時の熱制御にはまだ改善の余地があるようです。
なお、購入初日はバッテリーが異常に減るという声もありますが、数日経過して最適化が完了すると優秀なバッテリー持ちに落ち着くことが確認されています。ハードウェアの質感は非常に高いものの、現状では高額な価格設定に見合うソフトウェアの完成度とは言い切れません。日本版の発売日までに、アップデートで発熱やAIのチューニングがどこまで改善されるのか、ソニーの迅速な対応が待たれます。

