スマートフォンの中でiPhoneが価値減少率が一番低く、中古市場で高く売れる、というのはご存知の方も多いと思います。
これに関しては、先日、当サイトでもXperiaとiPhoneの1年、2年後の買取価格を比較した「実質価格」の違い、という形でお伝えしました。
そして今回、これに関連する非常に興味深いレポート/情報がありました。
以下はiPhone 13、13 Pro、13 miniの一部モデル(ストレージオプション)の中古市場での価格推移を示したもの。
発売後1か月で大きく値を下げていますが、これは新品→中古になった時点である意味当たり前のことです。
ただ、興味深いのは1か月以降の値動き。
発売1か月で価格が大きく下がった後、2か月後、3か月後に価格が逆に上昇しているのが分かります。
一方、以下はすべてのiPhone 13シリーズのモデル、ストレージバリエーションでの価値減少率を示したもの。
ご覧のようにすべてのモデルで発売1か月→2か月目に価格が「カムバック」しているのが分かります。
過去のiPhoneモデルがどうだったのかは不明ですが、発売直後よりもしばらく経ってからの方が中古市場での価値が上がる、というのは非常に興味深い事象です。
もちろん、これが恒久的に続くわけはなく、来年のiPhone 14のリリースが近づくにつれ確実に価値は下がると思われます。
それでも、たとえ一時的とはいえ、発売直後よりもある程度時間が経ってからの方が中古市場での価格が上がる、というのは圧倒的ユーザー数を誇るiPhoneならではの現象ではないでしょうか。
少なくとも何らかの理由で手持ちのiPhone 13を売る、という予定の方が特に急ぐ必要はなさそうです。
そういえば、米国では現在、新型コロナの影響による新車生産のスローダウンにより中古車市場でも深刻な在庫不足、そして価格高騰が起きているとか。
巷では特にiPhoneの中古が品薄という話は聞きませんが、ひょっとすると同じようなメカニズムが作用しているのかもしれませんね。
一方、Pixel 6では…
一方、Googleの純正スマホ、Pixelシリーズの最新モデル、Pixel 6およびPixel 6 Proはどうでしょう。
Pixel 6シリーズはまだ発売間もないのでデータは1ヶ月後のものしかありませんが、それでもiPhone 13シリーズとの違いは歴然。
iPhone 13シリーズの発売位か月後の価値減少率は平均24.9%だったのに対し、Pixel 6シリーズは42.6%となっています。
これはおそらく米国での調査結果で、国内ではまた違う数値が出る可能性もあります。
ただ、XperiaとiPhoneとの比較でも両者の1年間の価値減少率には2倍程度の差がでており、これはある程度今回の調査結果と一致しているとも言えます。
ソース:SellCell
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