2026年第1四半期が終了し、ベンチマークアプリAnTuTuによる3月の最新スコアが公開されました。今回のランキングからは、ハイエンドSoCを巡る競争が一層激化していることが見て取れます。
フラッグシップはSnapdragonが圧倒 上位10機種中9機種を占有

フラッグシップスマートフォン部門では、Qualcomm製チップの強さが際立つ結果となりました。トップ10のうち9機種がSnapdragon系を採用しています。
首位を獲得したのはiQOO 15 Ultraで、平均スコアは417万4911ポイント。Snapdragon 8 Elite Gen 5の性能を最大限引き出した「性能特化型」の設計が高く評価されています。
2位にはOnePlus 15Tがランクイン。平均スコアは416万4561ポイントで、6.3インチというコンパクトなサイズながらも大型フラッグシップと遜色ない性能を実現しています。
3位はvivo X300 Pro Satellite Communication Editionで、平均408万1260ポイントを記録。MediaTekのDimensity 9500を搭載しつつ、200MPのペリスコープカメラを含む高性能カメラ構成と高い処理性能を両立している点が特徴です。
サブフラッグシップはMediaTekが独壇場

一方、サブフラッグシップ帯ではMediaTekが圧倒的な存在感を見せています。
首位はiQOO Z11で、平均スコアは232万3935ポイント。Dimensity 8500シリーズの上位モデルを搭載し、高いパフォーマンスを実現しています。
続く2位にはHONOR Power2、3位にはOPPO Reno15 Proがランクイン。いずれもDimensity 8500系チップを採用しており、この価格帯ではMediaTekが完全に主導権を握っている状況です。
特に、オールビッグコア構成を強化したDimensity 8500シリーズは、ミドルレンジながらフラッグシップに迫る性能を実現しており、コストパフォーマンスの面でも優位性を発揮しています。
タブレットはLenovoが首位奪取

タブレット部門では、新たな王者が誕生しました。LenovoのLenovo Legion Y700 Gen 5が首位を獲得し、平均スコア406万8337ポイントを記録しています。
同モデルはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載し、ゲーム用途を強く意識した冷却設計を採用。高負荷時でも安定した性能を発揮できる点が評価されています。
2位にはHONOR MagicPad3 Pro 13.3、3位にはOPPO Pad 4 Proが続いています。なお、タブレット部門でもSnapdragon搭載機が上位10機種中7機種を占めており、ここでもQualcommの優位性が確認されました。
小型化と高性能の両立が新トレンドに
今回のランキングで特に印象的なのは、コンパクトモデルでも性能面で妥協が見られなくなっている点です。OnePlus 15Tのように小型筐体でもトップクラスのスコアを記録するモデルが登場しており、「小型=性能控えめ」という従来のイメージは崩れつつあります。
また、単純なスペック競争だけでなく、冷却設計やチューニングといった最適化の重要性も増しており、各メーカーの設計力がそのままベンチマーク結果に反映される傾向が強まっています。
2026年のAndroid市場は、SnapdragonとDimensityの競争を軸に、性能・設計・価格のバランスを巡る戦いがさらに激化していきそうです。

