
ゲオホールディングスは、家庭内に保管されたまま使われていないスマートフォン、いわゆる埋蔵携帯の価値に関する最新の試算結果を発表しました。2025年に新たに埋蔵された端末の総価値は約7263億円にのぼり、資源価格の上昇を背景に、その存在感が一段と高まっています。
約2700万台が家庭に眠る現状
今回の試算によると、2025年の1年間で新たに家庭に保管された携帯電話は約2735万台と推定されています。これは買い替え時に下取りや売却を行わず、そのまま手元に残されるケースが多いことが要因です。
スマートフォンの高性能化と価格上昇が進む一方で、旧端末が市場に流通しない状況は、中古市場の活性化を妨げる要因にもなっています。
総価値は7263億円、経済効果は1.6兆円規模
これらの埋蔵携帯の価値は、平均購入単価を基に算出すると約7263億円に達します。さらに、これらが中古市場などに流通した場合の経済波及効果は約1兆6051億円と見積もられています。
試算手法の見直しや端末価格の上昇もあり、過去の推計と比べても市場規模は拡大傾向にあります。
金属価格高騰で資源価値が大幅上昇
スマートフォンには金や銀、パラジウム、銅などの貴重な金属が含まれており、その総額は約326億円規模とされています。特に注目されるのが金属価格の上昇で、1台あたりの素材価値は従来の約3.2倍に増加しています。
近年の金価格の高騰も影響しており、スマートフォンは都市鉱山としての価値を一層高めている状況です。
新型iPhone数千万台分の金を回収可能
2025年に埋蔵された端末に含まれる金は約711kgとされ、これは最新スマートフォン「iPhone 17」約2700万台分の製造に必要な量に相当します。
つまり、国内で眠っている端末を回収・再利用するだけで、新たな製品に必要な資源の多くを賄える可能性があることを示しています。
リユースとリサイクルの重要性がさらに高まる
今回の試算は、使われていないスマートフォンが大きな経済価値と資源価値を持っていることを改めて示す結果となりました。
端末を手元に保管するだけでなく、中古市場への売却やリサイクルに回すことで、経済の活性化や資源の有効活用につながります。今後は、こうした循環型の利用がより重要になっていくと考えられます。

