
Googleが、新たなAIアシスタントアプリ「COSMO」を突如公開し、その後すぐに削除するという動きがあり、注目を集めています。今回のアプリは一般ユーザー向けというよりも、開発中の実験的プロジェクトである可能性が高いと見られています。
一時公開された実験的AIアプリ
問題の「COSMO」は、Android向けのAIアシスタントとしてPlayストアに登場しましたが、その後まもなく削除されました。現在は公開されておらず、誤って配信された可能性が指摘されています。
アプリの説明では、
- 日常のタスク整理
- 複雑な質問への回答
などを支援するAIツールとされており、端末上でAIを活用できる点が特徴とされていました。
Gemini Nanoを搭載したローカルAI

COSMOの大きな特徴の一つが、約1.1GBという比較的大容量のアプリである点です。
これは、Gemini Nanoと呼ばれるローカルAIモデルを内蔵しているためで、クラウドに依存せず端末単体でAI処理を行える設計になっていると考えられます。
通常、AI機能の多くはクラウド側で処理されますが、COSMOでは
- ローカル処理
- クラウド処理
- 両者のハイブリッド
といったモードを切り替えられる仕組みも確認されています。
日常操作を支援する多彩な機能
実装されていた機能を見ると、かなり実用寄りのAIアシスタントであることが分かります。
主な機能としては、
- メモやリストの提案
- 文書作成や要約
- カレンダー登録の補助
- タイマー設定の提案
- 写真検索のサポート
- Web検索の代行
- 専門用語の解説
- 会話内容の要約
などが挙げられます。
さらに、複数の情報源をもとにレポートを作成する「Deep Research」機能など、より高度な用途も想定されている点が特徴的です。
シンプルなUIと開発中らしい仕様
実際のアプリ画面は非常にシンプルなチャット形式で、完成度の高い製品というよりは、あくまでテスト用の試作アプリといった印象です。
また、
- 音声認識設定
- 画面アクセス権限
など、OSレベルの機能と連携する設計も確認されており、将来的な統合型AIアシスタントの実験台である可能性も考えられます。
Google I/O前の誤公開か
今回のCOSMOは、Googleの研究部門由来と見られるパッケージ名で公開されていたことから、内部開発用アプリが誤って一般公開された可能性が高いとされています。
タイミング的にも、開発者イベントであるGoogle I/Oを目前に控えていることから、
- 今後のAI機能の一部として発表される
- あるいは完全に別プロジェクトとして消える
といった両方の可能性が考えられます。
今回の一件は、Googleが進めるオンデバイスAIの方向性を垣間見せる出来事とも言えそうです。COSMOがこのまま正式サービスとして登場するのか、それとも別の形で統合されるのかは不透明ですが、少なくとも同社がAIアシスタントの進化を加速させていることは間違いなさそうです。

