
ゲーム業界では次世代ハードを巡る動きが活発化していますが、新たな競争相手として注目されているのがValveの新型ハードとされるSteam Machineです。元Xbox幹部の発言によると、この新デバイスは将来的にPlayStationにとって最大の競争相手になる可能性があるといいます。
元Xbox幹部が指摘するValveの脅威

この見解を示したのは、かつてXboxの幹部を務めていたMike Ybarra氏です。
同氏は、最近浮上している「PlayStationのファーストパーティーゲームがPC版を出さなくなる可能性がある」という報道について言及。その背景には、Valveが家庭用ゲーム市場に本格参入する可能性があるとの見方があると指摘しました。

Ybarra氏によれば、ソニーはValveを新たな強力な競合と認識している可能性があるといいます。Steam Machineが登場すれば、リビングルーム向けゲーム機市場に参入し、さらにサードパーティーによる複数のハード構成が登場する可能性もあるとされています。
SteamOSと膨大なゲームライブラリが強み
Steam Machineの大きな特徴とされるのが、SteamOSを搭載し、Steamのゲームライブラリを利用できる点です。

Ybarra氏は、Steamが持つ強みとして次のような点を挙げています。
- 約7000タイトル以上のゲームが利用可能
- プレイヤー数の多さ
- 500ドルから数千ドルまで幅広いハード構成
- 最大3時間プレイしても返金できるゲーム返品制度
- 家族でゲームライブラリを共有できるファミリープラン
- 無料のオンラインマルチプレイ
こうしたユーザー志向のサービスは、長年PCゲーム市場を支えてきたSteamならではの特徴といえるでしょう。Valveは非公開企業であり、株主からの短期的な利益圧力が少ないことも強みだと同氏は指摘しています。
価格の高さが課題になる可能性

一方で、Steam Machineには不確定要素も多く残されています。
特に懸念されているのが価格です。
現在、PC向けメモリの価格が上昇していることもあり、PCに近い構成のハードであるSteam Machineが、PlayStation 5やXbox Series Xのような従来の家庭用ゲーム機と同程度の価格帯に収まるかは不透明とされています。
そのため、価格次第ではニッチな製品にとどまる可能性を指摘する声もあります。
再び重要になる可能性がある独占タイトル
Ybarra氏は、ゲーム機競争で重要なのは結局のところ優れた独占タイトルだと指摘します。
もしValveがPCとリビングルームの両方をカバーするハードを投入する一方で、ソニーが独占タイトル戦略を強化するのであれば、次世代ゲーム機の競争はこれまで以上に興味深いものになるかもしれません。
次世代のXbox、Steam Machine、そしてPlayStationの戦略がどのように交差するのか。今後数年は、ゲーム機市場にとって久々に大きな変化の時期となりそうです。

