ソニーPS5、値上げのツケで売上半減 Xboxが差を一気に縮める展開に

英国のゲーム機市場で、PlayStation 5の販売台数が大きく落ち込んでいることが明らかになりました。最新の小売データによると、2026年5月のPS5販売は前月比で約50%も減少しており、競合であるMicrosoftのXbox Series X/Series Sが急速にシェアを縮めている状況です。価格改定の影響に加え、専用タイトルの存在が市場の勢力図に変化をもたらしていると見られます。

PS5値上げが直撃、販売台数は半減

今回の大きな要因とされているのが、PS5本体の価格改定です。4月2日に実施された値上げでは、通常版・デジタル版に加えてPS5 Proも含めて約90ポンドの価格上昇が行われました。これにより一時的な駆け込み需要が発生したものの、在庫が徐々に枯渇し、5月には反動で販売が大きく落ち込んだとされています。

さらに、前年から続く部材コストの上昇や供給環境の変化も重なり、消費者の購入意欲を押し下げる形となりました。

Xboxが急追、差はわずか400台まで縮小

一方で注目されているのがXboxの伸びです。業界関係者のChristopher Dring氏によると、5月のPlayStation 5とXbox Series X/Series Sの販売差はわずか400台程度まで縮小したとされています。

これまで英国市場ではPlayStationが大きくリードしてきましたが、価格差の縮小や在庫状況の変化により、両陣営の差は急激に縮まっているようです。特にXbox Series X(1TB・光学ドライブ搭載モデル)は、標準的なPS5より約70ポンド安い価格帯となっており、コスト面での優位性が際立っています。

独占タイトル「Forza Horizon 6」が追い風に

今回のXbox躍進を語る上で外せないのが、Forza Horizon 6の存在です。同タイトルは5月19日に発売され、オープンワールドレーシングとして好調なスタートを記録しました。

英国の物理版ランキングでは「LEGO Batman: Legacy of the Dark Knight」に次ぐ2位に初登場しており、Xboxのファーストパーティタイトルとしては近年でも目立つ成果とされています。これが5月のXbox全体の販売を約12%押し上げた要因の一つと見られています。

これまでMicrosoftの独占タイトルはチャート上位に入りにくい傾向があり、「Starfield」以来、トップ5入りは限定的でした。その中で今回の動きは、ブランド戦略上も一定の意味を持つ結果となっています。

価格差とソフト戦略が市場構造を変える可能性

近年はSony・Microsoftの双方で価格改定が進んでいますが、結果的にハードウェア単体の魅力は以前より価格依存が強くなっています。そこに独占タイトルの有無が加わることで、短期的な販売動向が大きく揺れ動く構図が鮮明になってきました。

なお、Forza Horizon 6は将来的にPlayStation向けにも展開される可能性があるとされており、現時点のXbox優位が長期的に続くかは不透明です。

英国発の変化は他地域にも広がる可能性

今回の動きは英国市場における一例ではありますが、価格改定のタイミングやソフトウェアの影響という構図は、他の地域にも共通する要素を含んでいます。そのため、今後は欧米を中心に、場合によっては日本市場でも同様の販売変動が起きる可能性も否定できません。

ハードの価格とソフトの魅力がこれまで以上に直結する状況の中で、各社の戦略がどのように変化していくのか注目されます。

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