次世代GPU向け「24Gb・36Gbps」GDDR7をMicronが発表、帯域最大2.3TB/sへ

米メモリ大手のMicron Technologyは、次世代ディスクリートGPU向けに24Gb容量・36Gbps動作のGDDR7メモリを投入すると発表しました。従来世代を上回る大容量化と高速化により、没入感の高いグラフィックス処理や高負荷なAIワークロードを強力に支える基盤技術になるとしています。

36Gbpsで20%高速化、24Gbで容量も大幅増

GDDR7は、昨年登場したGeForce RTX 5090などで本格採用が始まった最新グラフィックスメモリ規格です。現行の最速クラスは30Gbpsですが、Micronの新モジュールは36Gbpsへと引き上げられ、約20%の速度向上を実現します。

容量面でも、24Gbダイの採用により従来比で最大50%の拡張が可能です。実際に24Gb品は、RTX PRO 6000 Blackwellの96GB構成などで既に使われていますが、今回のポイントは「より高速な24Gb品」が市場に出てくる点にあります。年内後半から2027年前半にかけてのリフレッシュモデルや次世代GPUでの採用が見込まれます。

4K/8K時代に不可欠な帯域と容量

最新ゲームでは、リアルタイムレイトレーシングや高解像度テクスチャ、広大なオープンワールド、さらにはAIによるフレーム生成やアップスケーリングなど、GPUメモリに求められる要件が急速に高まっています。

VRAM容量が不足すると、テクスチャのポップインやフレームタイムの乱れ、負荷の高いシーンでの急激なフレームレート低下といった問題が発生します。AI処理でも、推論モデルや中間バッファがメモリを奪い合うことで安定性が損なわれがちです。

36Gbpsの高速帯域と24Gbの大容量を両立するGDDR7は、4Kや5K、8Kといった超高解像度環境でも大量のデータをメモリ上に常駐させやすくし、より滑らかで安定したリアルタイム描画を可能にするとしています。

最大2.3TB/s超のメモリ帯域も視野に

36Gbps動作時の理論帯域は、バス幅に応じて大きく伸びます。たとえば512bit構成では最大2,304GB/sに達し、1.5TB/sを大きく超える水準です。384bitでも1,728GB/sと、ハイエンドGPUにふさわしい帯域が確保できます。

今後登場予定の次世代GPU「Rubin」世代でも高速・高密度GDDR7の活用が示唆されており、GPU全体の設計思想そのものが、より大容量・高帯域メモリを前提としたものへ移行していく可能性があります。

Samsungも24Gb品を量産、競争は本格化

なお、Samsung Electronicsも2025年11月から24Gb GDDR7の量産を開始しており、36Gbps品のサンプル出荷も進めています。さらに32Gb品や42.5Gbps対応といった次の一手も示唆しており、ハイエンドGPU向けメモリの競争は一段と激しくなりそうです。

一方で、足元ではDRAM供給不足への対応が優先課題となっており、新仕様が広く市場に行き渡るまでには一定の時間がかかる見通しです。

Micronは今回のGDDR7を、単なる性能向上にとどまらず、今後10年のビジュアルコンピューティングとAI処理を支える基盤技術と位置付けています。次世代GPUと組み合わさることで、ゲーム体験の進化はもちろん、生成AIやクリエイティブ用途でも新たな可能性が広がりそうです。

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