
Googleが新たに発表した「Pixel 10a」は、基本設計こそ前モデル「Pixel 9a」と多くの共通点を持ちながらも、通信面で大きな進化を遂げています。プロセッサは引き続きTensor G4を採用していますが、搭載モデムが刷新されたことが明らかになりました。
上位モデルと同じ最新モデムを搭載
Googleによると、「Pixel 10a」にはSamsung製のExynos Modem 5400が採用されています。これは「Pixel 10」や「Pixel 10 Pro」と同じモデムで、従来の「Pixel 9a」に搭載されていたExynos Modem 5300から世代が一つ進んだ形です。
チップセット自体は共通でも、モデムが異なることで通信性能や機能面に違いが生まれます。特に今回の5400では、非地上系ネットワーク、いわゆる衛星通信への対応が大きなポイントとなっています。
衛星SOS機能に対応
新モデムの採用により、「Pixel 10a」は衛星経由での緊急通信機能「Satellite SOS」に対応しました。携帯電波やWi-Fiが届かない場所でも、緊急時に救助要請が可能になります。
前モデルの「Pixel 9a」でも大きな通信トラブルは報告されていませんでしたが、より新しいモデムの搭載により、受信感度や通信の安定性、さらには電力効率の向上も期待できます。モバイル通信利用時のバッテリー持ちがどの程度改善されるのかも注目点といえるでしょう。
旧モデムを懸念する声も
2025年3月にAndroid Authorityが行ったアンケートでは、「Pixel 9a」の旧世代モデムを懸念材料と捉える声も少なくありませんでした。約37%が購入を見送る要因になり得ると回答し、約40%がレビューや検証結果を待ちたいと答えています。
今回の「Pixel 10a」は、その不安材料を解消する形で最新モデムへとアップグレードされました。ハードウェア面での強化は、エントリー寄りのaシリーズにとっても大きなアピールポイントになりそうです。
外観や基本性能は前モデルと近いものの、通信機能の底上げは日常利用に直結する重要な進化です。価格とあわせて、実使用でどのような差が出るのか、今後の詳細なレビューにも注目が集まりそうです。

